トンボ歳時記
No.302. ヤブの中にヤブヤンマをさがす. 2011.8.10.

今日もまた懲りずにオナガサナエを見に行きました.Y氏が午前中にもたくさん飛ぶということを話されていたので,早朝というわけではありませんが,8:00ころに現地にはいるように出かけました.結果はその通り.次々に産卵にやってきました.10:30ころまでに10回以上は入ってきたと思います.オスの数も多く,しょっちゅう石を投げて追い払い,オナガサナエのオスと人間のオスとでメスの奪い合いをしていました.

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▲上:オナガサナエのオス.物怖じせずに近くに止まりに来る.
 下3枚:産卵に来たメス.巨大な卵塊をつけている個体もいた.

オナガサナエ以外にも午前中はいろいろなトンボが訪れました.今時珍しいのがコヤマトンボ.まだ飛んでいるのですね.20回も往復しなかったと思います.すぐに飛び去ってしまいました.その直後メスも産卵に入りました.これはあまりに動きが素早く写真は無理.

コオニヤンマも産卵に来ました.でもこれが意外と敏感で神経質.私が一歩前へ出ると,産卵をやめ,ホバリングして,様子をうかがっています.結局近づくことはできませんでした.遠くから撮影しただけです.あとでそれを確認していると,私の座っているすぐ横30cmのところにこっそり入って産卵をしていました.気づくのが遅すぎておじゃん.

あと,シオカラトンボがここには多く,産卵に来たオナガサナエのメスにつかみかかります.自種のメスと勘違いするようですね.ハグロトンボもたくさんいるのですが,産卵しているメスは,これまた敏感で神経質.私が一歩動くと産卵をやめて待避.やはり普通種もリキがいります.

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▲オナガサナエ以外の仲間たち.
 上:コヤマトンボ,2段目:コオニヤンマ,3段目:ハグロトンボ.
 下:シオカラトンボ.


さて,2時間もいると,もう集中力が切れてきました.そこで,午後は,藪の中にヤブヤンマを探しに行くことにしました.車で移動し,某森林公園に入りました.

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▲ヤブヤンマのオス.一番上の個体は別個体.全部で2頭撮った.

ちょうど12:00ころに着きました.暑い盛りですのでトンボは明るいところにはほとんど出てきていません.当初の目的通り,藪の中を歩き回りヤブヤンマやカトリヤンマを探しました.ヤブヤンマは3頭見られましたが,カメラには2頭だけ収めることができました.カトリヤンマは止まらなかったです.簡単に書いていますが,4時間ほど探し回った結果です.あと,オニヤンマの産卵を2回見ました.これがまた意外に神経質で近寄れず失敗.どうも大型のトンボは神経質なようですね.

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▲ここにもいたオオイトトンボ.

一つ収穫は,オオイトトンボがいたことです.以前にもここには記録があります.きちんと生き残っていますね.ということで,一日中動き回って,まあ,こんなものですか...