トンボ歳時記
No.285. オオイトトンボの観察. 2011.7.17.

ここ数年,まともにすがたを見ていないオオイトトンボを見に,確実な生息地である兵庫県北部に出かけてきました.

はじめオオイトトンボの数が少ないように思われたのですが,湿田の縁の日陰の部分や,木漏れ日の部分に多く集まっていました.ここへやってきたのが11:00ころでしたから,オオイトトンボも暑いのでしょうね.

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▲オオイトトンボのオスと,タンデム,産卵.

着いたのが少し遅かったか,オスが単独で飛び回っているばかりでした.メスを探しましたが見つからず,ちょっぴり落胆しましたが,すぐ横の小さな溝でタンデムペアを見つけました.これはしっかりと産卵をしてくれました.

ひとしきり撮影したので,水分を補給してから,奥の方の池に行ってみました.

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▲観察地2.夏のトンボがたくさん見られた.

こちらも,オスが飛び回るばかりで,タンデムペアが見られません.あきらめずに探しますと,やっとのことで,1ペアが交尾しているのを見つけました.

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▲オオイトトンボの交尾と交尾後のタンデム.

交尾が終わるのを待って,産卵を期待しましたが,メスに産卵意欲がないのか,オスが誘ってもなかなか産卵しようとしません.やっとのことで,産卵行動を行いました.でもすぐにやめてしまいます.そのうちだんだんと沖の方に移動してしまって,撮れなくなってしまいました.

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▲数回行われた産卵行動のカット.

さて,今日は,オオイトトンボがねらいではありましたけれども,他にも色々と収穫がありました.あと2ページ増ページで,紹介します.