ヒヌマイトトンボは,モートンイトトンボと同じく早朝に交尾を行います.これを見るためには,自宅を暗いうちに出発しなければなりません.朝4:33に家を出て,ちょうど7:00に兵庫県北部の現地に着き,観察を開始しました.ここはもう有名になっていて,人がよく訪れるのでしょうね,木道が整備されています.
▲観察場所の風景.
到着と同時に,いきなり交尾のペアが飛び出してきました.最初なので慎重に撮影をしました.ところが後で写真をよく見てみると,これ異種間交尾でした.オスのヒヌマイトトンボがアジアイトトンボのメスをつかんでいます.
▲ヒヌマイトトンボとアジアイトトンボの異種間交尾.
中:オスの腹部をつかんだりしてじたばたするメス.
下:アジアイトトンボの交尾.メスは支持物をつかもうとしない(別の日・場所).
メスがオスの腹部をつかんで自分の方に引き寄せるような動作をしきりにしていました.ヒヌマイトトンボの交尾ペアが静止するときは,多くの場合,メスも支持物をつかんで静止します(下の写真).しかしこのペアのメス,アジアイトトンボは支持物につかまろうとしません.これはアジアイトトンボの性質だと思われます.アジアイトトンボは,メスが支持物をつかめる位置に止まっても,支持物をつかもうとしないことが多いです.
▲ヒヌマイトトンボの交尾態.
交尾は4組ほど観察できました.ヒヌマイトトンボ自体の数が少ないように感じましたが,もう時期が少し遅いのでしょうか.また交尾に至っていないオスやメスも全部で十数頭見かけました.
▲単独で飛び回っていたオスやメスたち.
交尾を見るのだけが目的だったので,ここは1時間ほどで切り上げました.最後に,観察地の全景を撮影しておきました.
▲観察地.
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