トンボ歳時記
No.130. 晩秋のトンボの生き残り調査(6). 2009.12.25.

今日は休みを取りました.朝から風もなく快晴.暖かい一日になりそうでしたので,晩秋のトンボの生き残り調査に出かけてきました.もう「晩秋」という言葉が当てはまらない時期になっていますが,「冬のトンボ調査」という言い回しが,どうも感覚的にすっきりしませんので,ついつい晩秋と書いてしまいます.

はじめは定点池へ行きましたが,全くトンボの姿を見ることはできませんでした.そこで,サイトBまで足をのばしてみました.先日かなりの寒波が来襲し,日本海側では雪もたくさん積もりましたので,あまり期待をしていませんでしたが,いました,キトンボが...

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▲キトンボ.コンクリート製の溝の護岸壁に止まっているオス.

はじめに見つけた個体は,カメラを準備する前に飛び立ち,撮影ができませんでしたが,少しむこうにもう一頭いるのが見えたので,それをまずカメラにおさめました.気温が低いときのトンボは本当に敏感で,すぐ飛び立ちます.

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▲結局,延べ5頭程度見られた.写っている個体は2頭分.

よく探すと,結構飛び回っていて,一度に3頭見たので,最低3頭はいたことになります.撮影したのは延べ5頭です.脅かすと池の方にも飛んでいき,まだまだ生殖活動やる気満々という感じにも見えました.メスを探しましたが,残念ながらいませんでした.写真の通り,まだまだ若さの残る個体で,これはどうやら年を越す期待が持てそうです.