トンボ歳時記
No.052. 兵庫県北部のヒラサナエ調査. 2009.5.5/2.

続いて移動し,ヒラサナエを見に行きました.もうすっかり空は曇っていて,「まあ,いなければ幼虫でもすくえばいい」,といった軽い気持ちで現地に入りました.

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▲ヒラサナエの見られる湿地.

早速オタカラコウの葉上に止まるメスを1頭見つけ,「もう羽化していたか,結構早い......」と感心しながら,写真を何枚も撮りました.

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▲オタカラコウの葉に止まるメス.

十分撮影をしたところで,湿地の方に踏み込んでみました.すると,たくさんの未熟なヒラサナエが,右に左に飛んで逃げます.

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▲未熟なオス.尾部付属器が独特の形態で,ダビドサナエと違うことが分かる.

ずいぶんたくさんいましたが,どれもほとんど同じくらいの成熟段階(未熟段階!?)で,数日前に一斉に羽化したような感じに見えました.

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▲小さな湿地に密度高く生息している.飛び交う羽虫を次々に食していた.

惜しむらくは,もう空は曇天.写真にはもう一つの天気になってしまいました.しばらく撮影をして,ここを後にしました.幼虫は昨年の春に調査しています.そのときの写真を掲載しておきます.

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▲ヒラサナエの幼虫.現地で撮影.2008.4.12.

ヒラサナエの羽化が意外に早いことを知り,まだまだトンボについて確かめていないことが多いと感じました.これからも地道に観察活動を続けていきたいものです.