神戸のトンボたち
K086. ウスバキトンボ Pantala flavescens
メスの摂食飛翔.2010.9.11.,神戸市西区.
メスの摂食飛翔.2010.9.11.,神戸市西区.
 ウスバキトンボは,熱帯,亜熱帯を中心に,高緯度地方を除いて世界中に分布しています.ただし,神戸付近では越冬できないといわれ,毎年4月下旬になると,南からその年の親とでもなるべき個体が太平洋を越えて飛来してきます.卵期間5日,幼虫期間34日という記録がありますので,次々と次の世代が誕生していきます.
 これらの『親』は,田植えの行われる水田などで繁殖し,次の世代が6月ころに出てきます.さらに,その次の世代がちょうどお盆の頃多数出てきて,このトンボのことを地方では『盆トンボ』とか『精霊(しょうりょう)トンボ』とか呼んでいます.
 9月ころ運動会の練習などでグランドに出ていると,たくさんの麦わら色のトンボがグランドを往復して飛んでいるのを見かけることがありますが,これも本種です.10月ころ,学校のプールをさらえてみると,さらに次の世代に相当する本種の幼虫がたくさんかかったりしますが,これらの幼虫は冬を越せずに全滅します.
 神戸市内では,市内のあらゆる場所で見ることのできるトンボです.