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 K047.フタスジサナエ Trigomphus interruptus 
 ▲メスの羽化.2009.4.18.,神戸市北区.


各区の記録状況 (●:2005年以降の記録,○:2004年以前の記録,×:公表記録なし)
北区 西区 垂水区 須磨区 長田区 兵庫区 中央区 灘区 東灘区
× × × ×

 神戸市では各地に記録があり,春に普通に産するサナエトンボといえますが,最近は数が減ってきています.六甲山地の高標高地からは記録がないようなので,基本的には平地,丘陵地,低山地に生息する種といえそうです.

 環境としては田園地帯のため池がその中心となるようですが,他に,湿原でも成虫が見られます.また淡河川で羽化殻が1個採集されていますが,これは,どこからか流れてきたものと思われます.幼虫は,ため池の岸近くの泥の中に潜んでおり,落葉のたい積している下の泥などに隠れています.

 フタスジサナエは春一番に羽化するトンボの1つです.北区の10×5m程度の小さな池では,4月21日の暖かい日に羽化殻(ぬけがらのこと)を合計68個を採集したことがあります.これでもまだ全部採りきっていないことは確実で,100個はあると思われました.この日は朝から快晴で気温も高く羽化には絶好の日よりで,ここに到着したのは14時30分ころでしたから,この日の午前中にほとんど羽化したのではないかと思われます.羽化殻は水面に浮かぶものがたくさんあり,他のものは水面から出ている植物の茎に垂直に,また水面に広がる葉や岸の泥の上で見つかりました.羽化途中の幼虫も1頭観察しました.

 また西区の池では1日で数百のオーダーで羽化殻が採集された記録もあります.とにかく数の多かったサナエトンボですが,他のトンボの例にもれず1980年代からの20年間で激減しました.

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