<分類学的位置>
トンボ目 Order Odonata
トンボ科 Family Libellulidae
ハネビロトンボ属 Genus Tramea
<分布>
九州南部から南西諸島にかけて分布する.記録は,北海道から九州に至る地域の都道府県,その周辺の離島など,日本全国にある.ただし,北の方ではまれになる.これらの多くは南方から飛来したかあるいは一時的に世代を繰り返したものであろう.海外では,朝鮮半島,台湾,中国中部・南部,タイ,ミャンマーなどに分布する.
<特記事項>
ヒメハネビロトンボ Tramea transmarina yayeyamana に酷似している.本種は,後翅基部の褐色斑外縁・後縁・内縁が淡橙色の領域で囲まれていて,内縁部にもスポット状の淡橙色部分がある個体が典型的である.そのような場合は比較的容易に区別ができる.ヒメハネビロトンボ後翅の褐色部と透明部の境界はくっきりとしているが,本種の場合その境界部は多少なりともにじんだような感じになってぼやけている.しかし両種とも後翅褐色部が大きく広がったように茶褐色になっている個体があって,このような場合判断に困る場合がある.
本種がどこまで確実に定着しているかは不明だが,九州南部や四国南部ではまず間違いなく冬を越して世代を継続しているものと考えられる.
<生体写真>
トンボ目 Order Odonata
トンボ科 Family Libellulidae
ハネビロトンボ属 Genus Tramea
<分布>
九州南部から南西諸島にかけて分布する.記録は,北海道から九州に至る地域の都道府県,その周辺の離島など,日本全国にある.ただし,北の方ではまれになる.これらの多くは南方から飛来したかあるいは一時的に世代を繰り返したものであろう.海外では,朝鮮半島,台湾,中国中部・南部,タイ,ミャンマーなどに分布する.
<特記事項>
ヒメハネビロトンボ Tramea transmarina yayeyamana に酷似している.本種は,後翅基部の褐色斑外縁・後縁・内縁が淡橙色の領域で囲まれていて,内縁部にもスポット状の淡橙色部分がある個体が典型的である.そのような場合は比較的容易に区別ができる.ヒメハネビロトンボ後翅の褐色部と透明部の境界はくっきりとしているが,本種の場合その境界部は多少なりともにじんだような感じになってぼやけている.しかし両種とも後翅褐色部が大きく広がったように茶褐色になっている個体があって,このような場合判断に困る場合がある.
本種がどこまで確実に定着しているかは不明だが,九州南部や四国南部ではまず間違いなく冬を越して世代を継続しているものと考えられる.
<生体写真>