No.889. オツネントンボ活動中.2023.4.1.

新しいトンボシーズンが始まりました.3月下旬にはもう25度に迫ろうかという日々が続きました.私はすでに2度ほど出かけており,そのうち1回ではオツネントンボらしいのが目の前を通り過ぎるのを見ていました.でもはっきりと確認できなかったので,報告は今日が最初になります.


▲草むらで休むオツネントンボのオス.▲


▲池の畔に止まるホソミオツネントンボ.▲

掲示板によく投稿してくださる tranosanta さんが,オツネントンボやホソミオツネントンボが産卵しているという報告をしてくださいましたので,見に行くことにしましたら,もうすでにたくさんのオツネントンボが産卵をしていました.この感じから察すると,3月下旬には産卵は始まっていたでしょうね.全部で10ペアを超える数が産卵していましたし,単独オスは30頭以上いました.


▲産卵するオツネントンボたち.▲

オツネントンボはこの2年間ほど探すのに苦労していましたが,いるところにはいるものです.久しぶりにオツネントンボの乱舞を見ることができました.

今年は,できるだけいつもの場所とは違うところへ出かけようと考えています.生態観察モードというよりは調査モードです.今日の場所は情報を得ていましたのでうまくいきました.

さて,たくさんのオスやペアがいると,あぶれたオスがペアにちょっかいをかけます.あちこちでそういった行動が見られました.


▲連結ペアに襲いかかる単独オス.▲

あともう一カ所へ行ってみましたら,シオヤトンボが1頭飛んでいました.割合に敏感で写真にはなりませんでした.まだコサナエ属の姿は見られませんでした.

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No. 888. 年末のトンボ.2022.12.27.

しばらく観察を止めていましたが,今日は久しぶりにキトンボの様子を見に行くことにしました.天気予報では晴れる予定でしたが,現地は雲が垂れ込み気温は9度というところ.これではだめです.そこでしばらく待つことにしました.11:30ごろに雲が移動し,青空が広がりました.すると10分もしないうちにトンボが出てきました.タイリクアカネとキトンボです.それぞれ2頭と1頭でした.


▲タイリクアカネ.オスが2頭追いかけ合いをしていた.▲


▲キトンボ.1頭だけ出会った.▲

12:00ごろには産卵に来るのでしばらく待つことにしました.しかしまた北の方から雲が流れてきて,どんよりとした曇り空になりました.

また移動性高気圧におおわれて,長時間日が差す日にやってくることにしました.今日はまだ生き残っていることだけの確認でした.

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No. 887. アカトンボ探し.2022.11.12.

少し間が空きましたが,あまりにもよい天気が続くので,,アカトンボを探しに行くことにしました.今年はアカトンボが少なく,あまり出かける気がしませんでしたが,今日はちょっと気合いを入れて出かけてきました.8種類のアカトンボに出会いました.まずそれから.


▲まずは一番数が多いオオキトンボ.絶滅危惧ⅠBなのにねぇ.▲


▲次はアキアカネ,兵庫県南部で出会うのは今年初めて,オオキトンボより希少.▲


▲ナツアカネのメス.ナツアカネは数が少なかった.▲


▲タイリクアカネのオス.胸部がこんなに褐色になっているのは初めて.▲


▲なんと,マイコアカネ.まだいたんですね.▲


▲マユタテアカネも,今日はそこそこ出会った.▲


▲コノシメトンボもいたいた.▲


▲ノシメトンボ!,めずらしーい.オオキトンボより超希少!.▲


▲最後はおまけ,アオイトトンボもすっかりと老熟.ご苦労様.▲

珍しくキトンボに出会いませんでした.あちこちに顔を出すトンボなのですけど.ノシメトンボに出会ったのがとても嬉しかったです.ノシメトンボなど,かつではうじゃうじゃ飛んでいたのに,最近はほとんど出会いませんね.私の探し方が悪いのでしょうか.

さて,今日の池は水が落とされていたのか,岸辺が泥状になっていてオオキトンボの産卵にぴったりの状態.案の定,オオキトンボが産卵をしにやってきました.


▲水辺で産卵するオオキトンボ.▲

やはり環境が整っておれば,オオキトンボはそういったところにたどり着き,集まってくるようです.11月12日の産卵ですから,少し時期的には遅いような気もします.今までは,私はだいたい10月中に観察してきましたから.もう一ペア紹介しておきましょう.


▲本当にオオキトンボが一番の普通種になっている今日この頃.▲

オオキトンボにトラブルがありました.産卵が終わったメスを追いかけるオスがいて,逃げるメスが水に落ちたようです.メスが水の中で草に掴まってもがいていました.撮影のあと助けてあげました.


▲水に落ちて草につかまっているメス.▲

普通は,産卵が終わってタンデムが解消したあと,メスを追いかける単独オスがうまくメスを捕まえ,交尾をすることがしばしばあります.産卵後交尾ですね.


▲産卵後交尾.▲

11月も中旬になりますと,兵庫県南部でもアキアカネの姿が見られるようになります.今日は数は少なかったですが,産卵しているペアに出会いました.


▲アキアカネの産卵.▲

水が落とされ,水位が下がり,泥の岸辺が露出すると,やはりアカトンボたちがたくさん集まってくるんですね.あと,マユタテアカネとコノシメトンボが産卵していました.


▲マユタテアカネの産卵.▲


▲コノシメトンボの産卵.▲

まあ,久しぶりにアカトンボたちの競演を見ることができました.

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No. 886. オオキトンボ探し.2022.10.30.

久しぶりのトンボ観察に出かけました.もっとも,散歩がてら,20日にも近くの公園でトンボ探しをしてみたことはありました.アカトンボ類が集まる公園ではないためあまり期待できずに行きました.結果は予想通り.マユタテアカネとキトンボがそれぞれ1頭ずついただけでした.


▲マユタテアカネのオス.飛び立った瞬間である.▲


▲草地に止まっていた翅が破れたキトンボ.▲

まあ,それにしても,植生豊かなきれいな池もある森林公園なのに,トンボがこれだけとは,今年はどうなっているんでしょう.

さて,今日は,3つの池を回りました.一つ目は全くトンボがいませんでした.もっとも,日差しも弱く,気温も15℃程度でしたから,まだトンボは出てこなかっただけかもしれません.2つめの池でも同じような感じでしたが,,日がしばらく差し続けるとトンボが出てきて,マユタテアカネやマイコアカネ,キトンボなどの姿を見ました.


▲マユタテアカネ.今年は本当に出会いにくい.▲


▲マイコアカネ.3頭ほど見られた.▲

3つめの池は今年初めて行きました.オオキトンボに全く出会えていないのですが,ここで出会えるでしょうか.着いてしばらくすると,日が差して,青空が広がりました.すると,タイリクアカネが産卵にやってきました.


▲タイリクアカネの産卵.▲

本当に,ちょっとした晴れ間を使って繁殖活動をやっているんですね.次のトンボをしばらく待っていますと,コノシメトンボがメス単独で産卵にやってきました.コノシメトンボは深い水域でも産卵しますが,本当はこのような浅いところが好きなのかもしれません.泥に深く腹部を突き刺して産卵しています.


▲コノシメトンボの単独産卵.▲

今日はオオキトンボを毎年のように見に行っている池3つを訪れましたが,その姿にまったく出会うことができません.今年はオオキトンボに限らず,アカトンボが本当に少ないのです.兵庫県南部では,まだアキアカネにさえ出会っていません.

帰り道,稲刈りの終わった水田にオオキトンボが止まっていました.少しずつ移動を繰り返して,池の方に入っていきました.ねぐらから池に移動する通勤途中だったのでしょうか.


▲通勤途中?のオオキトンボ.▲

今日3つの池を回って,出会ったアカトンボは15頭だけでした.本当に少ない.そうそう,最後の池では,アオイトトンボはそこそこいました.

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No. 885. 日本海側に飛来種を見に行ったが.2022.10.15.

よく晴れた日,北部も晴れる予報.北部へ飛来種を見に行きました.トータル一万歩以上歩いて探し回りましたが,成果は0.いたのは,ナツアカネとアキアカネとシオカラトンボだけでした.例年ならもっと多種類のアカトンボで賑わう池でも,ナツアカネとアキアカネだけ.ギンヤンマも姿を消していました.今年の秋はどうも変な感じです.気温はこの時期なのに25℃を超えています.暑さでトンボたちが「消耗」しているように感じます.またしばらく間をおいて,もっと寒くなってから見に行ってみます.


▲ナツアカネのオス.▲


▲アキアカネのメス.▲

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