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今日も快晴.オオキトンボの没姿調査の3回目です.アップロードが2日遅れたのは,写真で個体識別するのに限界を感じ,作業が進まなかったからでした.もう少し個体数が減らないとこの方法は無理と感じました.とりあえず区別可能な個体を並べて,確実にいた数だけは押さえておきたいと思います.

▲No.01 オス:翅の破れが大きい.右後翅の先端が縁紋より先が欠落.▲

▲No.02 オス:右後翅の破れはNo.01と似ているが,左前翅の後縁が破れていない.▲

▲No.03 メス:右前後翅の後縁が破れている.▲

▲No.04 オス:右後翅が半分以上破れている.▲

▲No.05 オス:腹部第5節が凹んでいる.▲

▲No.06 オス:右前翅先端部だけに顕著な破れがある.▲

▲No.07 オス:右後翅中央の後縁に破れ左後翅中央の後縁にも破れ.▲

▲No.08 オス:右前後翅後縁部に破れ.▲

▲No.09 オス:かなり綺麗だが,右前翅,左後翅,先端後縁に小さな破れ.▲

▲No.10 オス:額上縁部ににほくろがある.▲
以上は翅の破れなどから判別できたものです.またこれらと同じ個体だと判別された写真が7枚あります.写真は全部で33個体撮ったので,これ以外に16枚の翅がほとんど破れていないオスの写真が残りました.そしてこれらは区別がほとんどできません.4枚ほど例示しておきます.




▲翅の破れていないオスたち.▲
この4枚を含む残りの16枚全部が同じ個体だとは思われないのですが,この中に別個体が何頭含まれているかは分かりません.ただ確実に言えることは少なくとも1頭は上記No.01からNo.10の個体たちとは異なるということです.したがって,本日の個体数は,11+αということにしておきます.
やはりきちんとやるにはマーキングしないといけませんね.オオキトンボがそんなにたくさんいるはずがないだろうという軽い気持ちで始めでしまいました.個体数が減ってきたらなんとかなるような気はします.それにしても,この時期まだたくさん生き残っていることは驚きです.私的な終見記録は12月5日ですが,これを越えそうな感じです.
連続で観察していると,オオキトンボのオスは,池に出ず,堰堤上や草原を飛んでメスを探しているらしいことに気がつきます.2回ほどオスがメスを追いかけ,メスは一気に上昇して逃げるという行動を観察しました.また先日の交尾態の写真のペアは,池の近くの小径で目の前でオスがメスを捕まえてタンデムになったものです.その他にも2回ほど堰堤近くの小径でオスがメスを捕まえてタンデムになり飛び去る姿を見ています.
アカトンボを観察していると,池でオスがメスを捕まえてタンデムになるという姿は,タンデム状態の数と比較すると,あまり目にしないことに気づきます.オオキトンボのオスは,池から少し離れたところで過ごしているメスを探して,タンデムから交尾を行っていることを実際に目にしました.こんなことはある意味当たり前のことかも知れませんが,連続して観察をすることで,それが「論理的予想」から「経験的確信」に変わっていることが実感できます.実際この没姿調査,なんかつまらない観察をしているような気になるときもあるのですけど,やはりそこで見られる実際の行動を目の当たりにすることによって得られる情報は,観察者にとって貴重であると思っています.