No. 1053. 北部へ行った.キトンボがいた.2025.11.7.

今日は今年最後の兵庫県北部へ行ってきました.飛来種のアカネを探すのですが,これは全くの空振りでした.午前中,アキアカネのタンデムが水田地帯をそれなりの数飛んでいました.家の近くではほとんど見なくなりましたので,昔に戻ったみたいでした.ただ今日は北風が強く,あまりに動きがランダムだったので,写真はだめでした.

池に行きますと,キトンボが活動していました.産卵ペアを含めて,全部で10頭ほどはいたでしょうか.まあここまで来た印にカメラを向けました.キトンボが出てくるとトンボシーズンも終わりに近くなりますね.


▲産卵するキトンボのペア.打水した直後て水滴が落ちている.▲

キトンボは,腹部第9,10節を上方に曲げ,産卵弁を大きく下方に下げて,水滴を保持する形状をつくります.そして打水して腹端に水滴をつくり,そこに産卵口から卵を排出して水滴中に浮かべ,それを産卵基質に当てたり飛ばしたりして貼り付けます.

▲まず打水して水滴を腹端に形成させる.腹端が大きく開いている.▲


▲いったん下がって産卵基質の杭にねらいを定める.▲


▲そして杭に腹端を打ちつけて,卵を含んだ水滴を杭に貼り付ける.▲

腹端の水滴を見てみましょう.卵はちょっと見にくいです.


▲打水のあと腹端に水滴が形成されている.▲


▲やはり水滴が形成されている.▲

ちょっとこれらの写真でははっきりしないので,うしろ正面から撮った写真で見てみましょう.


▲ちょっと失礼!,奥の方に白く透明な卵が見える.▲

この卵を貼り付ける動きでは,オスがメスを振り回すという力仕事をやっています.最後にオス君の顔を見ておきましょう.


▲腹端を打ちつけた瞬間のオスの表情.▲

それでは今日はここまで.

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