![]()
今日は今年最後の兵庫県北部へ行ってきました.飛来種のアカネを探すのですが,これは全くの空振りでした.午前中,アキアカネのタンデムが水田地帯をそれなりの数飛んでいました.家の近くではほとんど見なくなりましたので,昔に戻ったみたいでした.ただ今日は北風が強く,あまりに動きがランダムだったので,写真はだめでした.
池に行きますと,キトンボが活動していました.産卵ペアを含めて,全部で10頭ほどはいたでしょうか.まあここまで来た印にカメラを向けました.キトンボが出てくるとトンボシーズンも終わりに近くなりますね.

▲産卵するキトンボのペア.打水した直後て水滴が落ちている.▲
キトンボは,腹部第9,10節を上方に曲げ,産卵弁を大きく下方に下げて,水滴を保持する形状をつくります.そして打水して腹端に水滴をつくり,そこに産卵口から卵を排出して水滴中に浮かべ,それを産卵基質に当てたり飛ばしたりして貼り付けます.
▲まず打水して水滴を腹端に形成させる.腹端が大きく開いている.▲

▲いったん下がって産卵基質の杭にねらいを定める.▲

▲そして杭に腹端を打ちつけて,卵を含んだ水滴を杭に貼り付ける.▲
腹端の水滴を見てみましょう.卵はちょっと見にくいです.

▲打水のあと腹端に水滴が形成されている.▲

▲やはり水滴が形成されている.▲
ちょっとこれらの写真でははっきりしないので,うしろ正面から撮った写真で見てみましょう.

▲ちょっと失礼!,奥の方に白く透明な卵が見える.▲
この卵を貼り付ける動きでは,オスがメスを振り回すという力仕事をやっています.最後にオス君の顔を見ておきましょう.

▲腹端を打ちつけた瞬間のオスの表情.▲
それでは今日はここまで.