No. 1048. アカトンボを見に行った.2025.10.17.

今日は高気圧におおわれて晴れの予報.アカトンボも今が盛りのはずなので,ちょっとだけ気合いを入れて見に行きました.三つの池を回りました.一つ目の池は,今年は水を落としており,アカトンボが集まっていました.まずはオオキトンボ.


▲オオキトンボの交尾.この後産卵に行くのでしょう.▲

今日は水落とし「されすぎていて」,水際の湿地状のところが沖の方に後退しており,泥に足を取られて近づけませんでした.オオキトンボの産卵を遠くからながめるばかりです.10ペア以上が産卵にやって来ていました.


▲オオキトンボはたくさん産卵しているが,手前の泥はズブズブ状態で近づけず.▲

今日はオオキトンボより多かったのがコノシメトンボ.池の外にまでオスがあふれているという感じがするくらい多かったです.


▲池の外の道を飛ぶコノシメトンボのオス.▲


▲コノシメトンボはこのように浅いところが大好きである.▲


▲コノシメトンボの産卵ペアは,全部で20ペアぐらいはいたように思う.▲


▲コノシメトンボに混じってアキアカネ(左)もやって来ていた.▲

アキアカネが下りてきており,繁殖活動を始めていました.例によって数は少なく,「珍種」状態です.池のまわりを歩くと,交尾態のペアが1組いました.


▲アキアカネの交尾.▲

さて,オオキトンボと言えばタイリクアカネがつきもの.ただ,まだ少し早いようで,オスが5,6頭,産卵ペアが2,3組というところでした.


▲タイリクアカネ.岸辺に止まり,ときどきホバリングしてまわりを探索する.▲


▲産卵に来ているペアはまだ少し少なかった.▲

あと,池周辺には,マユタテアカネとリスアカネがいました.リスアカネは写真には撮れませんでした.


▲マユタテアカネのメス.ノシメ斑がないタイプ.▲

この池には昔マイコアカネがいたのですが,今日は姿を見せませんでした.そこで次はマイコアカネを見に行くことにしました.まず一つ目の池です.


▲マイコアカネのオス.▲

池の周囲を歩くと,10頭たらずのオスがいました.今年も生き残っていてくれて嬉しいです.しかし産卵をしていませんでしたので,別の池に行くことにしました.12時ごろに着きましたが,そこでは産卵をやっていました.今年は異常発生しているみたいで,少なくとも50ペア以上が一斉に産卵をしていました.ものすごい景色でした.


▲いくら数が多くても,写真にはこの程度しか写せない.▲


▲マイコアカネの連結打泥産卵.▲

池岸の方に木陰がありましたので,ナニワトンボがいないかと探しましたら,4頭のオスがいました.リスアカネも2頭.オオキトンボ,アキアカネ,ナツアカネも姿を見ました.


▲ナニワトンボも顔を出していた.この季節,もう日向に止まっている.▲

あと,アオイトトンボがまだ頑張っていて,グループ産卵をやっていました.産卵しているところへどういうわけか次々と集まってくるのですね.


▲アオイトトンボのグループ産卵.水のないところの抽水植物に産卵している.▲

写真に7種,目撃が2種(リスアカネとナツアカネ)で,9種のアカトンボを見ることができました.今日はキトンボ,ネキトンボ,ミヤマアカネ,ヒメアカネ,ノシメトンボに出会っていません.この中で,今日の環境(平地の池)にいいるとしたらノシメトンボです.本当にノシメトンボの姿を見ませんね.絶滅危惧Ⅰ類のオオキトンボより希少種です(笑).キトンボはこれから,ネキトンボとヒメアカネを見に行かねばなりませんね.今日はここまでです.

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