今日は,北海道では雪が降ったくらいで,とても涼しいというか肌寒い朝でした.太陽は顔を出していて日向では温かいので,オグマサナエの産卵を観察しに行きました.現地の産卵ポイントは日陰になっているので,じっと立って待つわけですが,風も冷たく,セーターを着ていて正解でした.ちなみに車の外気温計では,日陰では14℃を表示していました.
さて,到着したのは9:20くらいで,産卵ポイントで待つ作戦にしました.すると5分もしないうちにメスが入って産卵を始めました.産卵ポイントに立っているので,メスは足下で産卵しています.人を物陰のように感じているのでしょうね.長靴のまわりで産卵しています.ただメスはフタスジサナエでした.
▲足下で産卵するので上から見下ろしたアングルになってしまう.フタスジサナエのメス.▲
▲フタスジサナエの産卵メスは,途中でよく止まる.▲
フタスジサナエは産卵の途中でよく静止します.休憩なのか,卵塊をつくっているのか,とにかくよく止まります.しばらくするとまた産卵再開です.
▲今度は私も少ししゃがんで,産卵を観察できる位置に態勢を整えた.▲
▲再び静止.▲
▲少し離れていって,そのまま逃げていった.▲
2回目の産卵はすぐに終わりましたが,これは逃げたメスが帰ってきた可能性もあります.しばらくすると,またメスが入ってきました.残念ながらまたフタスジサナエでした.
▲このメスもやはり止まる.▲
この3回目の産卵のあとも,すぐに次のメスが入ってきましたが,これも非常に短時間で産卵を終えました.きっと,上と同じメスが戻ってきたのでしょう.しばらくするとまたメスが入ってきました.やはりフタスジサナエです.
▲翅の先が少し傷んでいて,前の個体とは違っている.▲
このメスもすぐに産卵を終えて飛び去りました.今日見たのべ5頭のフタスジサナエは,いずれも淡色部が黄色で,新鮮な感じがします.今日は気温が低いせいか,オスたちは日向にあまり出てきていません.そんな中,足下に1回だけオスがやって来て止まりました.
▲フタスジサナエのオスが,様子を見にやって来た.▲
しばらくすると雲が太陽をさえぎり,ますます寒くなってきました.これではだめだということで,近くをうろつきました.タベサナエのオスが小さな流れの畔に止まってメスを待っていました.またシオカラトンボの未熟なメスが日向に止まっていました.シオカラトンボも新鮮なうちは体がみずみずしく輝いています.あとフタスジサナエのオスが地面にペタッと止まっていました
▲流れでメスを待つタベサナエのオス.▲
▲新鮮なシオカラトンボのメス.▲
▲まだ未熟な感じのフタスジサナエのオス.▲
ということで,あまりねばることはせず,オグマサナエはまた次の機会をねらうことにしました.上記以外にはシオヤトンボを1オス2メスほど見かけました.