そろそろ4月上旬から中旬に向かう時期です.気の早いコサナエ属のなかまが羽化を始める時期でもあります.昨年は4月10日にタベサナエやオグマサナエの羽化を見ています.今年はどうでしょう.まずオグマサナエを見に行きました.池岸を丹念に見て回りますと,羽化殻を全部で5個見つけました.
▲オグマサナエの羽化殻.▲
あちこち歩き回り羽化成虫を探すことにしました.池の裏側の位置に当たる林に入りました.落葉樹はまだ芽吹いていなくて,林床は非常に明るい状態です.気温は16℃でやや肌寒いですが,地面付近や池岸の浅いところの水は温かい状態です.ふと足下にトンボが止まりました.オグマサナエのようです.
▲オグマサナエのオス.2頭のオスを見つけた.▲
翅の状態を見ると,今日羽化したものではないようです.この3日間晴れの暖かい日が続きましたので,そのどれかに羽化したのでしょう.先の羽化殻もそのときのものだと思います.この場所では,シオヤトンボや成虫越冬種の姿は見られませんでした.あと見たのは,タベサナエ1頭とオグマサナエのメスでした.近寄ることができず樹上へ飛び去ってしまいました.小さなややピンボケの写真が手元に残っただけでした.
▲タベサナエのオス.▲
例年の如く,今年羽化のオグマサナエやタベサナエから出現が始まりました.それにしてもシオヤトンボの姿がありませんね.
++今日のトンボ+++++
オグマサナエ:オス2・メス1,5羽化殻
タベサナエ:オス1.