No. 987. ミヤマアカネを見に行った.2024.9.26.

やっと秋らしくなってきたので,今日はミヤマアカネのようすを確認に行ってきました.今日は生息地の周辺を歩いて,いわばルートセンサス的な調査を行いました.目撃できた個体数は21頭でした.オスが18頭,メスが3頭,このうち交尾態が1ペア,タンデムで飛行が1ペアでした.約40分歩いてこの状態なので,昔に比べれば本当に数が減ってきていると感じます.


▲オスのミヤマアカネたち.▲

まず止まっているオスの写真をいくつか並べてみました.これらの写真を見て気づいたことは,まだ胸部側面や縁紋が赤くなりきっていない個体が多いことです.もうこの時期だと全身真っ赤になっていてもいいはずです.まだ完全成熟していないような色彩です.

アカトンボの赤い色は,アキアカネやナツアカネで調べられたところでは,キサントマチンや脱炭酸型キサントマチンという聞いたことのないような名前の物質が,還元型になって発する色だそうです.この色の変化はどのような環境条件の変化によってなされるのかは分かりませんが,秋になると赤くなるので,ひょっとしたら温度と関係しているかもしれませんね.

もしそうなら,今年は高温が続いたので,十分赤くなっていないという説明が可能でしょう.そういえば,前回の記事のナツアカネのオスも,胸部側面がまだ赤くなっていませんでした.ただこの話はまだ根拠がありませんので,仮定の話としておいてください.


▲メスの姿が少なかった.下は交尾メス.オスはやはり赤くなりきっていない.▲

ミヤマアカネ以外のトンボとしては,マユタテアカネ,ハグロトンボ,ギンヤンマがいました.またウスバキトンボが生息地の上をたくさん飛んでいました.餌を食べ力を付けて海を渡っていくのでしょうか.


▲マユタテアカネ.▲


▲オス同士が闘争しているハグロトンボ.▲

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今日初見のトンボたち.
No.64. ミヤマアカネ,オスメス.
No.65. マユタテアカネ,オス.

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