No. 833. ヒラサナエ羽化.2022.5.10.

明日からしばらく雨天続き.今日は北部は晴れるとの予報で,ムカシトンボを見に行きました.ちょっと時期的には早いタイミングですが,この時期に行ったことがないこともあり,行ってみることにしました.結果は,3頭のオスが通過しただけで,まだ繁殖活動を始めている風には見えませんでした.

そこで転進して,ヒラサナエを見に行きました.湿地を歩くとヒラサナエがひらひらと処女飛行に飛び立ちました.まだ羽化期なのですね.これではムカシトンボのタイミングも早すぎる,と納得しました.このあたりの春は,ちょっと遅いようです.


▲ヒラサナエの羽化殻.後頭角にとげがあるのがはっきりとわかる.▲


▲処女飛行に飛び立っていったん着地したメスのヒラサナエ.▲

数匹がこのような感じで飛びました.もうちょっと体が硬化した黄色いトンボはいないかと探しましたら,少し奥の方に集まっていました.


▲ヒラサナエはほとんど分散しないので,かたまっていることが多い.▲

ヒラサナエの若い,淡色部が黄色い個体はいつもながらなかなかきれいです.だんだんと淡緑色になっていくので,この時期のトンボが好きでよく見に来ます.今日もそれを見に来たという感じです.


▲もう少し日が強く射していると黄色が映えるのだが...上がオス下がメス.▲

ということで,今日は終わりにしました.この週末か来週あたりがムカシトンボの最盛期になりそうです.

最後に,この湿地にはウスバシロチョウが多いので,ついつい目が行ってしまいます.今日のゲストで一枚載せておきます.


▲ウスバシロチョウ.▲

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 パーマリンク