ずっと以前,15年ぐらい前だったでしょうか,栃木県の平地の水田地帯で,電線に鈴なりになって止まるノシメトンボを見たことがあります.こういう光景は兵庫県ではほとんど見たことがないので,「ところ変われば品変わる」だと思ったものでした.同様に電線に鈴なりに止まる光景を,滋賀県の琵琶湖畔でも見たことがあります.そういう意味で,ノシメトンボは,兵庫県では比較的数が少ない,あるいはまとまってみられないアカトンボといえます.
ノシメトンボの羽化は6月頃に始まっているようです.私は野外で羽化や未熟な個体を見たことがありません.採集してきた幼虫を自宅羽化させた記録では,6月には羽化しているように思えます.羽化した未熟な成虫は,多分羽化地から移動していると思いますが,これもどこで過ごしているか,兵庫県ではあまり情報がありません.消長図を見てお分かりのように,6−8月の発見数が非常に少ないことが見て取れます.ノシメトンボの未熟な個体に出会う機会はかなり少ないのです.私の記録では,9月5日に標高880mの場所で見たのが,最も早い記録です.私はかなりの回数野外に出ていますが,私の行動範囲(時期によって移り変わるものの)には未熟なノシメトンボがいないということになるのでしょうか.
ノシメトンボの羽化は6月頃に始まっているようです.私は野外で羽化や未熟な個体を見たことがありません.採集してきた幼虫を自宅羽化させた記録では,6月には羽化しているように思えます.羽化した未熟な成虫は,多分羽化地から移動していると思いますが,これもどこで過ごしているか,兵庫県ではあまり情報がありません.消長図を見てお分かりのように,6−8月の発見数が非常に少ないことが見て取れます.ノシメトンボの未熟な個体に出会う機会はかなり少ないのです.私の記録では,9月5日に標高880mの場所で見たのが,最も早い記録です.私はかなりの回数野外に出ていますが,私の行動範囲(時期によって移り変わるものの)には未熟なノシメトンボがいないということになるのでしょうか.