K091. シオヤトンボ Orthetrum japonicum
オスの静止.2005.6.4.,神戸市北区.
シオヤトンボは春早く出現します.トンボ科の仲間ではもっとも早くから出現する種でしょう.市内では北区で4月16日というのが私の今までの中ではもっとも早い記録です.近畿のトンボ(関西トンボ談話会,1984)でも4月の中旬というのがもっとも早い記録になっています.
神戸市において本種の分布に標高はあまり関係していないようで,標高数十メートルの西区の平地の休耕田やため池から,800メートルの六甲山の高山植物園にまで見いだされています.信州では志賀高原にもいますから,かなりの寒冷地でも生息ができる種であると考えられます.