K022. アジアイトトンボ Ischnura asiatica
交尾.2010.7.4.,神戸市西区.
アジアイトトンボは神戸市各地で観察できる普通種です.特に,平地のため池でスズメノヒエ類が広がっている池に多く見られます.神戸市内の標高の高いところで500m前後の産地があり,それより高いところでの生息についてははっきりしていません.
神戸市においては,成虫で冬を越す種を除くと,春もっとも早く羽化し池のほとりに姿を現わす種類だといえます.1991年の観察では北区で
4月16日には羽化が観察でき,4月の下旬にはかなり成熟した個体が池面を飛んでいるのが観察できました.その後も連続して秋深くなる頃まで成虫の姿が観察でます.ただし,きちんと確認したわけではありませんが,7〜8月頃一時的に姿を見かけなくなるように思われます.