K026. ミルンヤンマ Aeschnophlebia milnei milnei
メスの産卵行動.2010.9.19.,神戸市北区.
河川の原流域から上流域にかけて生息するヤンマです.六甲山地・丹生山地には広く分布していると思われます.
7月ころから成虫のすがたが見られるようになり,秋遅くまで成虫は飛んでいます.主に黄昏(たそがれ)時に活動し,昼間は林の中にもぐっていることが多いようです.六甲山・摩耶山などで,夏の真昼に,林の中に入っていったりすると,陰気な感じのするトンボがさっと飛び出すことがありますが,たいがいこのトンボです.
1990年8月12日に,北区の川沿いの道路で,約30cmの高さのところを,午後7時前ころ,無数の群れが摂食飛翔しているのを観察したことがあります.あたりは薄暗くほとんどトンボの姿が見えないような感じでした.
9月を過ぎると,黄昏時だけでなく,真昼も飛ぶようになります.また結構高い高度を飛ぶようにもなります.