■見分けのチェックポイント
羽化殻全長20mm前後.身体に毛が多く泥を付着していることが多いので非常に見にくいが,側棘・背棘ともにない.側刺毛は7,8本程度(右の個体では左側の側刺毛は8本であった),腮刺毛は13本前後である.尾毛の先端部は肛上片の先端部の位置くらいの長さである.
■分布と類似種
北海道の中央部,大雪山及び芦別岳付近にだけ生息している.ホソミモリトンボがよく似ているが本種の方がひとまわり大きい.また本種は分布が限られており,上記の近辺以外ではホソミモリトンボと考えてよいので,区別はたやすい.
■生態
高山の高層湿原の湿地に生息し,湿地の中にある池塘の底の有機質の中に浅く潜り込んでいるという(広瀬・伊藤,1993).