デジタルトンボ図鑑
ウスバキトンボ Pantala flavescens (Fabricius, 1798)
ウスバキトンボ:♂,兵庫県加古川市.♀,兵庫県明石市
♂,2001.9.23.(左),♀,2001.9.16.(右)./ スケール:1.0cm. 136% on 150ppi.
<分類学的位置>
 トンボ目 Order Odonata
 トンボ科 Family Libellulidae
 ウスバキトンボ属 Genus Pantala

<分布> 
 日本全国津々浦々に分布する.海外でもほぼ全世界の熱帯・亜熱帯,そして温帯にも分布している.

<特記事項>
 元々が熱帯・亜熱帯性の種であって,日本でも,幼虫が冬を越せるのがどの地域までかは判然としていない.北限に近い地域では,年々の気候変動で,越冬できたりできなかったりという状態なのだと思われる.クチクラが薄く,成熟しても身体が非常に柔らかく感じられ,胸部など内部が透けて見えるような感じである.軽い身体と大きな翅で滑空し,大洋を渡海してくることで有名である.筆者の手元には,沖ノ鳥島で得られた標本をお送りいただいたものがある.なお,ウスバキトンボの生態に関する詳細は,トンボの生態学のページに記載したので参照してほしい.

<生体写真>
オスの生体写真

メスの生体写真