神戸のトンボ広場の記録

  帰りたくなかった夏至の前日  権兵衛  2020年7月18日(土) 10:36

6月20日、夏至の前日。朝から晴天。夏至は曇天の予想だったので二本立ての行動とした。

第一部 野周り・丘陵
水路、6月16日にその場所で羽化したアキアカネを確認(2020年の初見・2019年に同所で産卵を確認している)した。その水路でオオシオカラトンボと、シオカラトンボがメス待ちをしていた。この日、6月6日から姿を現したショウジョウトンボは出勤していなかった。
新しいシオカラトンボの羽化殻を回収。この場所では5月30日から羽化殻が目に付くようになり、訪れる度に羽化殻を回収していた。

場所を変え、湿地状の廃田ではオオシオカラトンボとハラビロトンボ達が出勤していた。そこへコオニヤンマが。
この日はハラビロトンボが食べ頃だったのか、それとも狩りが上手になったのか、コオニヤンマ達はご馳走にありつけた。

次に、ちょっとした湿地ではシオカラトンボの羽化殻を回収。オオシオカラトンボの産卵はよく見る場所だが、シオカラトンボの産卵は見たことがない。
大きめのトンボが飛んだので頭上を見上げるとウチワヤンマ。
ウチワヤンマを見上げていると、私の傍らに獲物をくわえたコオニヤンマが止まった。獲物は若いシオカラトンボ♀のようだった。
1週前のコオニヤンマ達はまだ狩りが下手でウメエダシャク(蛾)などを狙ったがことごとく獲り逃がしていた。ようやく、普通に獲物にありつけるようになったらしい。
頭上のウチワヤンマも餌獲り。地上ではメス待ちのオオシオカラトンボも餌獲りをしていた。そんな中、老熟したシオヤトンボのメス待ちの姿を確認した。

第二部 山地・沢
沢の入り口の開けた所に、どこの生まれか分からないがアキアカネのメスがいた。
目的地に向う途中、アサヒナカワトンボとミヤマカワトンボを見る。

第一目的地に到着。流れの中の石にミヤマカワトンボ。ふと、小さい黒いのが動いた。ファインダを覗いたらヒメサナエだった。
流れに入ると、流れに沿って2mほどの区間に3匹のヒメサナエのオスが適当に陣取っていた。
ヒメサナエを眺めながら、ミヤマカワトンボも観る。メスが来てオスが気を引くのだが、メスは気が乗らないようだ。このオス、川流れのパフォーマンスの後にメスに乗ろうとしたら拒絶された。メスが止まり場所を変えると二度目の川流れを披露。そして、メスに容認してもらえた。
流れから出るとアキアカネがいた。お目当てだったのでアキアカネ達を撮っていたらムカシヤンマがやって来た。

第二目的地、山腹のちょっとした湿地。到着すると同時に、ムカシヤンマがやって来た。ムカシヤンマはヒトが恋しいとも思えないが、何故だか近付いてくる。
この湿地、5月2日から登場し、5月28日まではいたシオヤトンボの姿はなく、代わりにオオシオカラトンボが新しい主になっていた。湿地の周囲はアキアカネだらけ。

第三目的地、アサヒナカワトンボのメスが待っていた。
次の第四目的地と思ったが、さらにと奥へ進むことになる。そして、既に16時。いくら日の長い時季とはいえ戻ることにした。
実際、あまりにも好天で帰りたくなかったが、後ろ髪を引かれる思いで帰途に就いた。

と、夏至前日の6月20日の観察記録の概要でした。私は、トンボシーズンは4月から夏至までが前期。そして、夏至から11月までが後期と思っています。そんなことで、ちょうど、区切りの観察の報告でした。

画像1  人前でハラビロトンボを食うコオニヤンマ(丘陵では6月12日から出現)
画像2  沢の中のヒメサナエ(6月20日初見)
画像3  苦労の甲斐がありメスに載せてもらえるミヤマカワトンボ(山地では6月7日から出現)
画像4  低標高の避暑地に現れたアキアカネ(6月20日から出現)

お尋ねしたいことや報告したいことが数件ありますが、機会をみて書き込むつもりです。
課題が沢山あり出かけたいのですが、本日は合羽が要らない程度なのですが、視程障害がひどいので様子見をしています。

 今年はヒメサナエを見に行っていないなぁ  管理者  2020年7月18日(土) 14:35

ご投稿ありがとうございます.

川のトンボも夏模様ですね.そういえば,今年は川へ行くことが少なく.コフキトンボに釣られて池ばかり行っているような気がします.それでもなかなかコフキトンボの繁殖活動には出会いません.ヒメサナエやオジロサナエは今年はパスになりそうな感じです.今日はチョウトンボを見に行ってきました.チョウトンボはいっぱいいました.またビデオを回しに行く予定です.

それでは失礼します.

 チョウトンボを見たいです。早熟なミヤマアカネ  権兵衛  2020年7月21日(火) 23:25

近在ではチョウトンボの生息情報がありません。数年前に野周りフィールドで一度だけ記録撮影しただけです。その時は、やっと飛んできて、旅の途中の一休みといった感じで私の前に止まりました。撮影する間だけ翅休めをし、去っていってしまいました。
その後、飛んでいった方向には生息地はないので、飛んできた方向にささやかな生息地があるのではないかと思い、数箇所を探索しました。が、未だに探索の成果が出ていません。
できることなら沢山のチョウトンボを見てみたいです。

ところで、今のところ梅雨の明ける気配はありません。長い梅雨で晴天がほとんどないので、toranosanta さんのように、『雨さえ降っていなければ』の気構えで行動しています。
野周りの観察地でオジロサナエが5月23日から羽化を始め、だらだらと、7月12日まで続いていました。そこで、山地の沢に戻るのを確認する目的もあり、山地通いもしています。
7月18日の土曜日は朝から視程障害。そして、午後は雨。疲れもあったので寝て過ごしました。
19日も朝から視程障害。9時過ぎに一気に晴れたので観察に出ました。雷注意報が出ていたので、オジロサナエで気掛かりな山地は断念。カトリヤンマが気掛かりな野周りにしました。

昨年、カトリヤンマの産卵を目撃した場所に足繁く通っています。19日も成果がありませんでした。色付いたミヤマアカネがちょっと姿を現しただけでした。
そして、オニヤンマ、オナガサナエ、それとオジロサナエが羽化する場所も覗きました。オニヤンマと、オナガサナエの羽化殻が各1個。オジロサナエは目に付きませんでした。

俄かに晴れた午前でしたが然したる成果もないままかと思ったら、ミヤマアカネの交尾態飛行が出現。
3箇所で静止交尾の後、あちこちに目まぐるしく連結で産卵。連結解除後、メスは休憩。その後、単独産卵。
例年より2箇月は早い光景を目撃しました。

画像1 交尾中
画像2 交尾中
画像3 産卵中(3分間ほどあちこちに)。見苦しい画像、ご容赦を。
画像4 連結解除後の休憩。腹端に水滴。

この場所でのミヤマアカネは6月29日が初見。色付いたオスはこの日(7月19日)が初見。

 ヤブヤンマは時間切れ。蝉が鳴き始める  権兵衛  2020年7月21日(火) 23:40

山地に行けばミルンヤンマが見られるかもと期待がありましたが、天候の加減で山地は断念。長靴に履き替えて、午前に引き続き野周りへ。林内ではアブラゼミとミンミンゼミが鳴き始めていました。

道順で溜池を覗いたら、ウチワヤンマ、コシアキトンボ、シオカラトンボ、コフキトンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、それと、ウスバキトンボ。そして、コオニヤンマが通過。常連の、ショウジョウトンボは不見。

道沿いのハラビロトンボの繁殖地ではメスを待つオスの姿が。

ヤブヤンマがいかにも産卵しそうな1箇所目。暗過ぎて成果なし。オオシオカラトンボがメスを待っているだけ。
過去の7月上旬に産卵を目撃した2箇所目。明るいのだが、気配なし。コシアキトンボが追尾戦を繰り返しているだけ。

途中、ナツアカネを確認したく、観察場所へ。そしたら、コノシメトンボが潜んでいただけ。野周りフィールドでコノシメトンボの産卵を見たことがなく、トンボ自体目撃した記憶もない。林縁では数年前はリスアカネも目撃。コノシメトンボもリスアカネもこのフィールドではストゥレインジャ。ここはアカネ属好みの場所なのだろうか。

3箇所目も過去の7月上旬に産卵を目撃しているが、今シーズンは1度も覗いていない。観察をするときは事前に偵察を兼ねて、鎌か鉈で伐開をしていたが、一昨年辺りから鎌を持ち歩かなくなっているので、下見なしは厳しいものがある。
結局、時刻的なものと、暑さによる気力低下。それと、途中で血迷った(?)アブラゼミ(?)の幼虫に出くわしたりして、断念してしまった。ヤマユリのきつい匂いが漂う午後だった。

と、1週振りに晴れ間の出た19日でしたが成果があったような、なかったような一日でした。


画像1 コノシメトンボ 今年の初見
画像2 まだメスを待っているハラビロトンボ
画像3 不思議なニイニイゼミ まだ殻に止まっている。15:36撮影
画像4 血迷ったのかアブラゼミ(?)の幼虫。16:17撮影

文中の溜池、今年はヨツボシトンボの観察ができませんでした。例年、4月末から6月初めまでヨツボシトンボで賑やかでしたが、もしかして絶滅したかもしれません。昨年は、何度も通って、オスを1匹確認しただけです。
水質、植生の変化の他に、招かざるブルーギル、ウシガエル、それと、アカミミガメなどの性質の悪い生物が幼虫を食い尽くしてしまったのかもしれません。

今年は念願のサラサヤンマを少し観察できたので、山地のミルンヤンマ、野周りフィールドのヤブヤンマとカトリヤンマも観たいと思っています。
それにしても、7月は天気が悪すぎて、観察が低迷しています。
サラサヤンマは「幻でなかったサラサヤンマ」として報告(投稿)予定です。

神戸のトンボ広場の記録

  梅雨の中休みで、藪漕ぎはちょっと疲れました  toranosanta  2020年7月21日(火) 15:37

19日に地元第2のフィールドに出かけました。本当に暑い日、水分補給の連続で、少し無理して藪漕ぎもしてきました。35・ヒメアカネ♂未熟です。それと、もう一種添付したのは、ハッチョウトンボの♀ですが、こんな黒い色の♀は今までに見たことがありません。というか写す角度でしょうか、それとも老熟しているのでしょうか。

 天気予報が当たりませんねぇ  管理者  2020年7月21日(火) 18:41

ご投稿ありがとうございます.

アカトンボも出そろい,後は季節の流れに流されていくだけという感じですね.ハッチョウトンボの黒いタイプは,ときどき報告があります.オスの真っ黒なのもあるようです.でも珍しい個体であることには間違いありません.

この土日は雨が降るという当初予報,それで色々と計画を立てていたのですが,晴れてしまい,慌ててトンボを見に行ったり,なんか,うまくいきませんね.来週は晴れ間があれば,ヤンマを見に行く予定です.

それでは失礼します.写真はショウジョウトンボです.

神戸のトンボ広場の記録

  今年の梅雨は長い!!!  toranosanta  2020年7月17日(金) 14:54

前回6/29の観察でしたが、昨日7/16に久しぶりにフィールドに行くことができました。気象庁の過去の気象データを振り返ると、この間降水量の0の日は2日間だけ、そんな状態なので雨さえ降っていなければの勢いで出かけました。34・マユタテアカネ♂未熟です。その他の種は前にも触れましたが、少しは確認できましたが、アオモンイトトンボが圧倒的に少なく、ほんの少ししか確認できませんでした。ヌートリアはいないです。キイトトンボは少ないですが、まずまずいました。

 着実に夏は来ていますね  管理者  2020年7月18日(土) 8:21

ご投稿ありがとうございます.

本当によく雨が降りますね.コロナで自宅待機,それが明けたかと思えば雨で自宅待機,ずいぶんと長い間の観察不遇が続いています.しかし,夏は確実にやって来つつありますね.一週間ほど前の晴れ間にちょっとのぞいてきましたが,大型トンボの羽化殻がついていたり,オオキトンボが羽化していたり.いよいよトンボシーズンも夏本番ですが,我々にそれが感じられないだけで,虫たちはきちんと季節を読んでいるようです.

写真はウチワヤンマ,タイワンウチワヤンマ,オオヤマトンボ,の羽化殻と,オオキトンボです.

それでは,いつ来るか分からない梅雨明けを待って...

失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  睡蓮池のヌートリア  umbr  2020年7月14日(火) 20:58

今晩は、すっきりしない天気が続きます。少し天気が良くなった日曜日、過去にチョウトンボが多かった公園に行ってきました。チョウトンボはいたのですが相変わらずトリッキーな飛び方で、ホバリングもほとんどしないのでかなり無駄打ちをしましたね。クロイトトンボのカップルを撮っているときに何か大きな動物が近づいてきたので見るとヌートリアでした。どうも餌付けされているようで人間を見ても恐れる様子はなく悠々と泳いでいます。この池は水路で蓮池につながっているのですが今のところハスは沢山咲いていました。

 最近トンボノートの書き込みをしていません  管理者  2020年7月15日(水) 10:56

ご投稿ありがとうございます.

もうすっかり池は夏模様ですね.春の面影は完全に消えたようです.ヌートリアは正面を鼻から上だけ見るとうり坊にそっくりです(笑).

当方は最近出かけても,トンボノートに書き込みをすることをサボっています.あまりに新しいことがないからというのと,ねらったものが観察できないということが続いているからです.またまとめて書こうと思っています.添付写真は最近の交尾2題です.

来週からは長雨もなくなりそうな感じで,梅雨明けが楽しみです.ヤンマでも見に行って鬱憤を晴らす予定です.

それでは失礼します.

 タイワンウチワヤンマ  umbr  2020年7月15日(水) 23:10

どうも有難うございました。キイトトンボの色合いがいいですね。今シーズンはコロナと長雨で出鼻をくじかれました。もうそろそろ梅雨は明けそうですがコロナのほうはまだまだ安心できません。以前書いておられたようにタイワンウチワヤンマが出て来て国産ウチワヤンマの方は、池周辺から内陸部に移動しているようです。それとウスバキトンボがチラホラと飛び回っているのも見かけました。季節は確実に進みつつあるようです。ところで最近、権兵衛さんの書き込みが見かけられませんがどうされたのでしょうか?

 山の湿地は霧の中  権兵衛  2020年7月16日(木) 1:42

umbr さん、ご心配いただきありがとうございます。
今シーズンも、私にとって、人生最後の(最高の)愉しみであるトンボ観察にいそしんでおります。
ところが、この掲示板にお尋ねしたり、報告したりと思いつつ時間が足らず、投稿しそびれておりました。
6月20日(夏至前日)のことを投稿しようと思い夜更かししていてumbr さんの書き込みを拝見しましたので、先に直近の報告。

先日(7月13日)は曇りとのことで山の湿地を訪れたのですが、霧の中でした。気温は12℃、鼻水を拭き拭き探索をしたのですが視界が悪くさほどの成果はありませんでした。
霧の中のアキアカネとアオイトトンボの画像を添付します。

なお、山の湿地では、
6月24日にアキアカネの姿を確認しました。
7月2日はアオイトトンボの羽化が盛んでした。

平地のことですが、ウスバキトンボが6月29日に姿を現しました。初見日は例年並みのようです。

 公園のトンボ  umbr  2020年7月16日(木) 22:18

どうも、権兵衛さんお元気でなによりです。それにしても気温12℃とは!!
御写真にもその過酷な環境が反映されていますね。私にはとても行けそうにありません。どうかお体に気を付けてまた沢山のトンボを見せてください。

神戸のトンボ広場の記録

  教えてください  tomboike  2020年7月4日(土) 19:45

初めて投稿させていただきます。とてもわかりやすいHPをみて、思わず相談させていただきたくなりました。最近、トンボファンになったもので、相談できる相手もなく、ぜひ教えていただきたいのですが、添付の写真のトンボ(すべて同一個体)の同定をお願いできますでしょうか。

東京の郊外のマンションのビオトープで6/22に撮影したものです。大きさはキイトトンボくらいでした。イトトンボの仲間で他に確認しているのは、キイトトンボ・アオモンイトトンボ・アジアイトトンボ・クロイトトンボ・オオアオイトトンボです。

アオモンイトトンボの異色型♀でないかと思うのですが、自信がありません。
よろしくお願いいたします。

 おそらくアオモンイトトンボのメスです  管理者  2020年7月4日(土) 20:28

ご投稿ありがとうございます.

写真のトンボは,ご推察の通り,アオモンイトトンボのメスでよいと思います.アオモンイトトンボは老熟するとこのように紫褐色になることがあります.ここまで変色すると,通常の図鑑の解説の記載はほとんど当てはまりません.なかなかここまで生きる個体がいないからかも知れませんね.添付写真も同様の色になったアオモンイトトンボのメスです.2枚目は交尾しているので間違いなく確かめられるでしょう.

また面白いことがありましたらご投稿下さい.

それでは失礼します.

 ありがとうございました!  tomboike  2020年7月4日(土) 21:02

うわー!早速のご連絡ありがとうございます!
そうなんです。図鑑などで確認しても「これ!」というものがなく困っておりました。
確かに発見したときは「オツネントンボかも」と思うくらい枯れた感じでした。
老熟カラーだったのですね。
大変参考になりました。また、ぜひご相談させてください。
本当にありがとうございました。

神戸のトンボ広場の記録

  梅雨の晴れ間は忙しいです  toranosanta  2020年6月29日(月) 22:06

24日、31・オオシオカラトンボ♂、32・チョウトンボ♂、29日、33・コシアキトンボ♂です。今日の目的は南部でのベニイトトンボでしたが残念ながら出会う事はできませんでした。

 頑張っておられますね  管理者  2020年7月3日(金) 7:12

ご投稿ありがとうございます.

ちょっと投稿に気づくのが遅れました.すみません.

今年は発見数のペースが速いように感じますが,昨年を超えることができるかも知れませんね.今までで,昨年見つかっていないものが見つかっているのでしょうか? 当方は,今年は今までに見つかっていたトンボが見られなくなっています.特にイトトンボ類の姿が見えません.特定の池にはいますが,今まで普通に見られていたものが消えています.

これはきっとヌートリアのせいではないかと思っています.こいつが入ると植生が一気になくなりますので,植物内産卵をするトンボの姿がなくなります.写真の池は,以前はセスジイトトンボが結構いたのですが,今年はゼロになっています.たくさん生えていたハス,タヌキモは壊滅です.

こういった池が増えてきているように思います.

またよければイトトンボに注意して見てみて下さい.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  コフキトンボとコシアキトンボ  umbr  2020年6月27日(土) 23:01

近所の公園でもコフキトンボが見られるようになってきました。ただ去年よりは少ないようです。コシアキトンボは相変わらず多くてコフキと同じような所に産卵するのでたまに追いかけあいになったりします。依然として林の中を飛び回っているコシアキも多い(主に♀)、コシアキの交接は飛びながら一瞬の間に済ませてしまうようで撮るのは困難。コフキの場合は交接してしばらくタンデムで飛び回るのでなんとか撮ることができました。

 コフキとコシアキ,そしてウチワヤンマ  管理者  2020年6月28日(日) 14:17

ご投稿ありがとうございます.

この時期,コフキトンボ,コシアキトンボ,ウチワヤンマなどが一緒にいる池が多いようです.面白いことに,これら全部水面の浮遊物に卵を貼り付ける産卵方式です.umbrさんの写真でも分かりますが,コフキトンボは浮遊物の水面より下の位置に卵を置きますが,コシアキトンボは浮遊物の水面より上の位置に卵を置きます.この習性とても面白いと思います.

こちらはコフキトンボの産卵をなかなか写真に撮れる位置で見られないので,ちょっと悔しい思いをしています.今日晴れたら行こうかと思っていましたが,午前中雨が降り今ひとつなので止めました.

それでは失礼します.

 子作り  umbr  2020年6月28日(日) 22:57

有難うございました。この池にはコフキ、コシアキ、ウチワヤンマ(国産)、チョウトンボ、ギンヤンマ、アオモンイトトンボなどがいます。人も多いのですがトンボはあまり気にしていないようです(虫取り禁止)。ギンヤンマは♂が1頭だけ飛び回っていてフレームには入れたがピントが合いませんでした。しかたないので陰で休憩したところを撮った。チョウトンボとともに今年の飛行写真の目標です。

神戸のトンボ広場の記録

  再びヤマサナエにつきまして  木佐浩之  2020年6月24日(水) 20:22

管理人様 こんばんは。
先日、再び市内の用水路を訪れてみました。
胸の黒条からヤマサナエ♀と思いますが、腹部先端近くに突起が見えたので困惑してしまいました。
(右は確認のため腹端にピントを合わせた原寸画像です)
尖っていますがこれも産卵管でしょうか?
「産卵管が見えたらキイロサナエ」という情報がありますが、
この突起が産卵管であれば、ヤマサナエ♀でも露出することがあると言えますね
また、ここで見かけるキイロサナエは♂ばかりで♀は一頭もいませんでした。
♀は水辺にはいないのでしょうか?
これらの点につきまして管理人様のご見解を伺いたく再投稿させて頂きました。

 ヤマサナエでしょう  管理者  2020年6月25日(木) 21:34

ご投稿ありがとうございます.

面白い写真ですね.産卵弁が突出しているのはキイロサナエですが,ヤマサナエの産卵弁も,卵塊を形成するときには下に広がります.これは多分卵塊が放出された後,産卵弁が元に戻っていない状態ではないでしょうか.産卵弁の先が後ろに曲がっているように見えます.キイロサナエはまっすぐ尖っています.そこで,標本を調べて見ましたところ,ヤマサナエの産卵弁は,折れるように後ろに曲がっています(添付写真).これが下に広がれば,おそらく投稿写真のようになると思います.ただこれは一時的なことで,やがては元に戻って目立たなくなるのではないでしょうか.

ということで,これはヤマサナエでよろしいかと思います.

それでは失礼します.

 納得できました  木佐浩之  2020年6月26日(金) 7:09

解説有難うございました。
やはり産卵弁だったのですね。
以前に別の場所で撮ったヤマサナエ♀にも突起物が写っていまして、
その時はゴミが付着しているのだろうと思ったのですが、
再び同様のものが見えましたので確認をお願いした次第です。
同じ角度から数ショット押さえましたが、突起が見えない画像も含まれていましたので、
多分、出したり引っ込めたりしていたのではないでしょうか。

神戸のトンボ広場の記録

  梅雨の晴れ間に兵庫県南部へ  toranosanta  2020年6月18日(木) 11:08

12〜13日と雨が続き、梅雨の晴れ間の15日に南部に行ってみました。27・キイロサナエ♂、28・コオニヤンマ♂未熟、29・ハグロトンボ♀です。南部はいつものフィールドと違ってやはり少し出現時期が早いような気もします。コオニヤンマも晴れている間にと思ったのか?(雨の日には羽化できないのでしょうか)数頭の羽化を確認しました。やっとコオニヤンマの羽化殻を取得できたのはラッキーでした。17日はいつものフィールドに戻り30・アキアカネ♀です。毎年数は少ないですが秋の産卵とこの時期の羽化が見れるので何かいとおしい気持ちになってきますね。

 兵庫県南部  管理者  2020年6月21日(日) 7:42

ご投稿ありがとうございます.

お返事にちょっと間が空いてしまいました.兵庫県南部へ少し足を伸ばされたようで...,キイロサナエが見られたということで,嬉しく思います.いないわけではありませんが,南部ではキイロサナエも数が少なくなってきています.今年の観察種数がすでに30種ですね.今年は去年の50種を超えることを期待しています.

こちらは今年はフィールドへ出る機会が少なく,もっぱら自宅で今までの資料の整理をしています.やり出したら最後までしないと気が済まないので,どうしても外へ出る機会が減ります.夏の普通種を今年は集中的に観察しようと思っています.

写真は,先日出かけて撮ったヤマサナエのオスです.お互い頑張りましょう.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  ハグロトンボとウチワヤンマ  umbr  2020年6月16日(火) 21:25

今晩は。ハグロトンボが出ているかもしれないと思って見に行ってきました。今年は少ないようで、相変わらず暗いところばかりに隠れて撮るのに苦労します。飛んでいるところの写真は無理です。ウチワヤンマも先週あたりから見かける様になり、縄張りを張った所から動かないので撮るのは容易ですがかえって飛んでいるところを撮るのは難しい。いたのは国産ウチワヤンマばかりで台湾産は見かけませんでした。自粛しているのか??

 ウチワヤンマの飛行写真  管理者  2020年6月17日(水) 20:57

ご投稿ありがとうございます.

ウチワヤンマに限らず,トンボの飛行写真を撮る一つの狙い目は,風の強い日に撮るということです.風の強い日は,風に向かってほぼ静止したような状態になったり,ゆっくりと動くようになったりします.飛び回るギンヤンマなども,割合ゆっくりと飛びます.逆方向にはジェット機のように早く飛びますけど(笑).添付は風に向かって飛んでいるウチワヤンマの連写です.

タイワンウチワヤンマは今頃から羽化が始まるトンボなので,もう少ししないと出てこないでしょう.

明後日ぐらいに久しぶりに県北部へ行こうと思いましたが,いかんせん大雨の予報です.この歳になっても少しだけ仕事を持っていますので,晴れた日に必ずしも行けないのが残念です.

それでは失礼します.

 飛びトンボ  umbr  2020年6月18日(木) 18:33

どうも有難うございました。タイワンウチワはもう少し後ですか?いつも気が付いたころには両者とも見かけるので・・・そういえば去年初めて見たのも国産でした。もっと数が多くなれば、現在のコシアキトンボの様に縄張り争いを繰りかえして飛ぶところを撮る機会も増えると思います。向かい風の事は、冬の間かなりカモメやサギを撮って練習しましたので解ります。鳥の場合も強い向かい風では空中に静止状態になりますね。うまく重力と浮力をつりあわせて止まっているように見えます。今年はギンヤンマが飛んでいるところをぜひ撮りたいです。