プールのトンボ
■プールをすみかにできるトンボ

 プールはトンボのすみかになります。それは、プールがなつのあいだだけつかわれて、あき、ふゆ、はると、みずをいれたままになっているからです。でも、どんなトンボでも、プールでくらせるわけではありません。いくつかのとくちょうがあるトンボだけが、プールにはいりこむことができます。

 プールのしゃしんをみてください。プールには、みずくさがありません。また、まわりに、はやしや、くさはらもありません。そしてなにより、プールは、なつのあいだ、みなさんにりようされます。こういったことが、プールにはいれるトンボのしゅるいを、かぎられたものにしています。

がっこうのプール

 なつのあいだ、みなさんがプールをつかうときには、しょうどくのための、くすりをいれています。ですから、トンボのヤゴがいたとしても、しんでしまいます。トンボがプールをつかえるのは、あきから、つぎのとしのなつのまえまでです。ですから、ヤゴのそだつじかんをかんがえると、あきにたまごをうむトンボしか、プールをつかえないのです。

 つぎに、たまごをうむにしても、プールはみずしかありません。ですから、しょくぶつにたまごをうむしゅるいや、どろにうむしゅるいは、プールをりようできません。

← とんぼのさんらんを、おさらいしてみましょう。

 どうですか、プールでたまごをうめそうなとんぼは、どれでしょう。そう、コノシメトンボのような、すいめんにちょくせつたまごをうむトンボです。

コノシメトンボのれんけつだすいさんらん

 トンボは、よるねむるとき、はやしや、くさはらにもぐりこみます。プールのあるばしょは、たいがいとかいのまんなかですから、ちかくに、はやしや、くさはらがありません。ですから、プールをりようできるとんぼは、とおくからとんでくることができるトンボです。

■プールでよくみられるトンボ

 このようなとくちょうをもつトンボは、それほどおおくありません。おおくは、アカトンボのなかまです。シオカラトンボもときどき、はいりこみます。

タイリクアカネとアキアカネ
ウスバキトンボとコノシメトンボ

 しゃしんのなかで、ウスバキトンボだけは、すこしれいがいです。このトンボは、もともとあついくにのトンボで、ヤゴがふゆをこせません。ですから、あきにたまごをうんでも、あきおそくにしんでしまいます。はるのはやいじきに、プールにやってきて、たまごをうむときがありますが、そのときは、なつまでにうかをして、せいちゅうになれるときがあります。

■プールのトンボのうんめい

 プールのトンボにとって、もっともたいへんなことは、うかすることなのです。うえのしゃしんのトンボはみな、とうすいがたのうかをします。

とうすいがたのうかのうかとちょくりつがた

 しかし、プールには、うかのためにつかまる、くきや、ぼうがありません。プールのかべでうかしようとがんばりますが、たくさんしっぱいします。しっぱいすると、すいめんにおちて、おぼれしんでしまいます。

 もうひとつは、プールのそうじです。なつがちかくなると、プールをそうじしますが、ちょうどそのじきは、これらのトンボのうかのじきと、かさなっています。ですから、うかよりさきに、そうじがおこなわれると、ヤゴはぜんぶ、はいすいこうへながされてしまいます。つまり、ぜんめつです。

■プールのトンボをたすける・ふやす

 プールのヤゴきゅうしゅつさくせん、といって、ぜんこくかくちで、そうじをするまえに、ヤゴをたすけるぎょうじがおこなわれています。つかまえたヤゴは、ビオトープや、ちかくのいけにはなすそうです。

 また、うかをたすけるために、プールにぼうをたてたり、へりに、めのこまかいあみをたらしたりして、やごがつかまるばしょをつくることも、よくやられています。

 さらに、たすけるだけでなく、たまごをうめるトンボのかずをふやすために、あきに、みずくさをプールにうかべるとりくみもなされています。そうすると、しょくぶつにたまごをうむ、ギンヤンマのようなトンボも、プールをりようすることができるようになります。

しょくぶつをうかべるとギンヤンマもたまごをうめる


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