No.621. タカネトンボの産卵.2018.8.17.

観察に少し間が空きました.これは酷暑のせいで,身体をいたわっておとなしくしていたためです.今日は大陸から移動性高気圧がやって来て,一時的な西高東低型の気圧配置,北風が吹く日なのですね.実際気温は低く今日行った山頂付近では21度でした.すっかり秋の雰囲気があって,アカトンボが飛んでもおかしくないような感じです.

さて,今日は,本当はエゾトンボを見に行ったのです.しかし,毎年観察している湿地群へ行ってみましたが,エゾトンボはまったくといって良いほど飛んでいませんでした.わずがにオスが1頭湿地の上を飛んでいましたが,これもすぐにどこかへ行ってしまいました.これではメスはとても期待できません.林の中を歩いてみると,カトリヤンマがいました.近くの池では,シオカラトンボがオオシオカラトンボのメスを連結して,一生懸命交尾しようと頑張っていましたが,結局最後はメスを放してしまいました.明るい池ではギンヤンマが産卵をしていました.

▲林の中で休むカトリヤンマのオス.もうかなり成熟した色彩になっているように見える.

▲シオカラトンボのオスとオオシオカラトンボのメスの異種間タンデム.

▲ジュンサイに産卵するギンヤンマのペア.

こんな涼しい夏の日はもったいないので,タカネトンボとオオルリボシヤンマを見に,少し標高の高い池に出かけてみることにしました.オオルリボシヤンマにはまだ少し早い気がしますが,タカネトンボの方は来る可能性が大きいでしょう.現地には12時ころに着きました.池ではタカネトンボもオオルリボシヤンマも飛んでいませんでした.やはり少し時期が早かったかな,などと考えてひとまず昼食を取りました.そして12:30ころに池に帰ってきたとき,オオルリボシヤンマが産卵にやって来ました.これがなかなか神経質な個体で,結局近寄ることができず,飛び去ってしまいました.でも産卵にやって来たので,今日はここで粘ってみることにしました.13:11ころ,タカネトンボのメスが入ってきました.コウホネが一面に茂っているので,産卵できるポイントはここだろうと,少し開けた池岸で待っていると,案の定そこへやって来ました.

▲13:11.タカネトンボのメスが産卵にやって来た.

▲水滴とともに卵を飛ばした瞬間.

▲足下に入ってきて産卵するメス.見ての通り黒い背景に真っ黒な体でピントを合わせるのはほとんど無理.

▲岸から逆を向いて飛ぶメス.往復しながら産卵する.

▲産卵を続けるタカネトンボのメス.

産卵を終えて飛び去ったのが13:17ですので,結構長い間産卵をしていました.次にメスが入ってきたのは14:00を少し過ぎたときでした.これは,コウホネの間に入り込んで産卵をしていたので,まったく手が出ません.それでも無理矢理撮ってみましたら,顔だけが写っていました.

▲コウホネの間で産卵する2頭目のタカネトンボのメス.顔だけが見えている.

▲やっと開けたところへ出てきた.

▲腹端には水滴がついていて,赤っぽいのは卵だろうか.

後半は開けたところへ出てきたので楽勝と思いきや,ほとんどピンボケという有様でした.タカネトンボなどエゾトンボ類は,黒っぽい色をしていて,かつ暗いところで産卵するので,もうピントは勘です.

この池にはモノサシトンボがいましたので,ちょっとだけ記録しておきました.

▲モノサシトンボのタンデム.

▲なかなか産卵せずあちこち止まってばかりであった..

▲産卵を始めたと思ったらすぐに止める.撮影が嫌なようだ.

帰りにコシボソヤンマを見に行きましたが,メスはいなくて,こちらもオスが1頭だけ流れを飛んでいるだけでした.なんか今年はトンボの数が少ないような気がします.

▲木漏れ日の下,流れをパトロールするコシボソヤンマのオス

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