神戸のトンボ広場の記録

  最期まで頑張るギンヤンマのメス  権兵衛  2020年9月23日(水) 18:44

質問です。恐らく産卵に来たのであろう場所で、ギンヤンマのメスが画像2、画像6のようなポーズ。腹端部分を水没させないように反り上げているように見えますが、どのような意味があるのでしょうか。

9月20日は朝から小雨が降ったり止んだり。午後になり雨雲が切れたので野周りへ。
丘陵の山麓、水路の中ほどに草にしがみ付くように止まるギンヤンマのメスを発見。翅はぼろぼろ、よく飛んできたものだと感心。
メス待ちのショウジョウトンボを撮影していて、ふと気付くと草から姿が消えていた。何気なしに水面を見ると先ほどのメスがじっとしていた(画像2)。
息があるようなので掬い上げると、翅音を立てて歩き回り、水路の縁の湿土や水中の草で産卵行動をしていた(画像3〜5)。シオカラトンボ♂にいじめられながらの産卵行動でかわいそうのようだった。
他のトンボを観察していたが、翅音が聞こえなくなった。そこで、ギンヤンマの方を見ると腹端部分を水没させないように反り上げて水に浮いていた(画像6)。まだ息はあるようなので、掬い上げ、今度は水面の草にたからせた。すると、その草で産卵行動を始めた。
その後、水際の草に登り止った。歩き回ったり、茎に登ったりするのだから脚力はそれなりのものが残っていたと見えた。
そして、4分後、さらに力が落ちたのか不自然な止まり方になった(画像7)。それからちょうど60分後、脚の位置、角度は多少の変化があったが、不自然な体勢のまま同じ茎に止まっていた。

画像1 翅はぼろぼろ、オスの翅休めかと思ったが、産卵に来た(?)メスだった。
画像2 飛べずに水面に。
画像3 湿土に産卵行動
画像4 水上の茎で産卵行動

 最期まで頑張るギンヤンマのメス・続き  権兵衛  2020年9月23日(水) 18:47

画像5 水中の茎で産卵行動
画像6 いつの間にか、水面に
画像7 腹端を水面から浮かせて草の茎に止まる
画像8 画像7の60分後。同じ茎に止まっていた。

なお、画像7 の状態でオスが通過したが素通りだった。
と、こんなことを観察してきました。

ところで、No.752. 続 ナニワトンボの観察.2020.9.22.
ビデオ:カエルに食べられたマユタテアカネ.拝見しました。マユタテアカネをモシャモシャと食らう蛙が憎たらしく思えました。でも、蛙が獲物を待ち構える場所で産卵してはだめですね。

ビデオを見て、クロイトトンボの連結が産卵場所を移動した瞬間にペロリ。や、雌探しのクロスジギンヤンマが水中に引きづりこまれる姿などを目撃したのを思い出しました。トンボもカエルも必死に生きているのですね。

ビデオでツクツクボウシとミンミンゼミが聞こえましたが、当地はツクツクボウシがかろうじて残っているだけです。

今回のギンヤンマのメスのポーズの件。ビデオ編集でも済みましたらご教示をお願いいたします。

 腹部を上に反らす  管理者  2020年9月23日(水) 19:42

ご投稿ありがとうございます.

このギンヤンマ,かなりひどい状態ですね.でもメスは最後の力をふり絞って死ぬまで産卵を続けるようです.ムカシトンボで一度見たことがあります.産卵後落ちるのです.腹部先端を上に曲げる姿勢については,意味は分かりません.ただときどき水面に落ちたヤンマで見かける姿勢ではあります.写真1はギンヤンマのオスが水面に落ち浮かんでいる状態ですが,腹部先端を曲げています.2枚目はオオルリボシヤンマで,もがいているとき,腹部が水面に出ています.こちらは上方に反るように曲がってはいませんが.

腹部先端には肛門や生殖口がありますが,それをぬらさないためでしょうか? よくわかりません.写真のオオルリボシの方はもがいて上半身を水面に出そうと反らしているために,反動で腹部が上に曲がっているのでしょう.

このギンヤンマさん,本当にご苦労様です.

セミですが,実は昨日9月22日に,クマゼミが1頭泣いているのを聞きました.もう狂い鳴きとしか思えない時期です.ミンミンゼミとツクツクボウシはまだあちこちで鳴いています.こちらは例年通りです.そして孫と虫取りに行った8月29日には,まだクマゼミが集団鳴きしていました.私の子どものころは,クマゼミはだいたいお盆を過ぎると鳴かなくなったように覚えています.セミの季節も少し変化しているように感じます.

それでは失礼します.

 注意しながら観察をしてみます  権兵衛  2020年9月25日(金) 13:44

ビデオ編集でお忙しい中、ご教示をありがとうございました。

今回のギンヤンマのメス、発見時、水路の中ほどの草の高い位置にしがみ付くように止まっていましたが、撮影した画像を見ると、産卵後の休憩だったようです。画像1で、脚には泥や草(⇒矢印)が付いていました。
産卵後、飛び上がって止まったのか、よじ登ったのは定かではないですが、それなりに休んだのではないでしょうか。そして、もう一踏ん張りと思ったら飛行力の限界が来ていて、画像2の状態になったのかもしれません。

水上で腹部先端を上に曲げる姿勢については、注意しながら観察をしてみたいと思います。

ところで、この水路、昨年までとは環境条件が変わったのか、今年はクロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボの産卵も見ました。ギンヤンマの産卵ともども、この場所では今年が初見でした。
昨年まではシオヤトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、それと、アキアカネとオニヤンマの産卵しか見られませんでした。
果たして、全てのヤゴが育つかどうかは不明ですが、来期の観察の愉しみが3種分増えました。
ただ、今年からアメリカザリガニが棲みついてしまったので、どうなるか心配です。

画像9 脚には泥や草が。画像1 のトリミング
画像10 気のせいか疲れたような複眼。画像6 の16秒前。既に画像6 の体勢。
画像11 元気に満ちた表情?。8月1日、近くの溜池で。
画像12 参考、クロスジギンヤンマも産卵していた。6月12日

お世話になりました。

 翅が水に捉えられていますので事故だと思います  管理者  2020年9月25日(金) 14:26

写真2枚目(画像10)のギンヤンマの翅が水に捉えられています.また翅が白くなって(画像9)水をはじけなくなっているように見えます.

表面張力?で翅が捉えられると,へたをすると不均翅類のトンボは水から脱出することができなくなります.若くて力があれば強引に水から抜け出すこともありますが,弱っているときは,植物などにつかまって,脚を使って這い上がるしかないようです.

翅が水面にぺったりと貼り付いたようになっている場合は,明らかに事故です.だからこのギンヤンマは「必死」になっていたと思います.写真7,8は必死で這い上がったあとだったと思います.そういう意味で休息しているのかも知れませんね.

添付写真はすべて水に落ちた不均翅類です.翅の裏側が水の表面張力?に捉えられています.自力で翅を持ち上げようとしても,水に引っ張られてうまくいかないことが多いです.この例3匹とも助けてあげました.

それから4枚目(画像12)のクロスジギンヤンマ,ひょっとしたらギンヤンマとクロスジギンヤンマの雑種(スジボソギンヤンマ)かも知れません.捕まえれば良かったかも知れませんね.ちょっと写真だけでは判別できません.季節外れのクロスジギンヤンマは捕まえることをお薦めします.

それでは失礼します.

 必死で移動したギンヤンマ  権兵衛  2020年9月25日(金) 21:21

再三のご教示をありがとうございます。
「水の表面張力?」とか勉強になります。ヒトがボートや船の底を潜ろうとして動けなくなってしまうのと同じ原理でしょうか。

次の投稿をしようとしたら、回答がありましたので、画像の補足など。

画像10 、画像6 と続き、撮影後、掬い上げ、水面の草にたからせると、その草で産卵行動を始めました(画像13 )。その後、草伝いに産卵行動をしながら岸に到達して、草の茎を必死で這い上がリました。脚力はあるので登るのは早かったです。画像7 の直前が画像14 になります。
画像14 は自然な止まり方のように見えました。画像14 の撮影から4分後、脚力が足らなかったのか、画像7 の体勢になってしまいました。休息しているのにしても不自然な体勢でした。
1時間後も力なく止まっているように見えたので、翌朝にその後を確認しに寄るつもりでした。ところが、朝の用事が慌しくて、山地へ出かける時間も遅くなってしまったので、すっかり忘れてしまいました。結末が確認できない中途半端な観察になってしまったようです。

画像13 産卵行動をしながら草伝いに移動
画像14 長い産卵行動の後の休息。自然の体勢に見える。

いずれにしても羽ばたいても飛ぶことのできなかったメスは必死だったことでしょう。


私も、届くときは、水面に浮かぶ、自力で飛び上がれないトンボを助けます。山の湿地でのアキアカネの画像がありましたので貼っておきます。

画像15 水面にへばりつくように浮かぶアキアカネ。脚が動いたので掬い上げる。
画像16 水から離れた笹に止まらせた。複眼に水滴がついている。

それから4枚目(画像12)のクロスジギンヤンマ、6月12日のもので、季節外れの個体ではありません。因って、ギンヤンマとクロスジギンヤンマの雑種(スジボソギンヤンマ)の可能性は低いと思われます。スジボソギンヤンマは機会があれば観てみたいです。
ところで、トンボ観察の必需品だと思うのですが、私は網と棹を所持していません。先シーズンと今シーズン初めに、今年こそは調達しようと思ったのですが、時間が足らなくてそのままになってしまいました。
山の湿地以外は基本的に自転車で移動しているので、装備類が最小限しか運べません。そんなこともあり、新たな装備の調達は二の次になってしまいます。
それでも、棹はあると止水域でのトンボの救出や羽化殻の回収に重宝なので、それなりの長さがあって短く収まるものを調達したいです。ヨシの生えている場所なら、トンボの救出や羽化殻の回収に棹は不要ですが、ヨシの生えている場所ばかりではありません。

お世話になりました。

神戸のトンボ広場の記録

  エゾトンボ  meme9090  2020年9月17日(木) 17:45

いつも拝見させて頂いております。
トンボ観察を始めて5年目です。
過去の写真で、写りも良くありませんが同定できますでしょうか。
自分的にはエゾトンボと思ってきました。
場所は山口県の湿地で2018年9月15日に採集しております。当時初めての採集で同定箇所もあまり把握していないので写真があまりよくありません。

 多分エゾトンボでしょう  管理者  2020年9月17日(木) 19:27

ご投稿ありがとうございます.

見た感じではエゾトンボに見えます.湿地にいたという点でもエゾトンボの可能性が高いでしょう.お手元に採集個体があるようですので,添付の写真と比べてください.一番のポイントは,尾部付属器を横から見たときの形状です.特徴を比べればはっきりとします.ハネビロエゾトンボのオスは,成熟しても胸の横にわずかに黄色い斑点が残ります.写真ではそれがないようです.タカネトンボは池のトンボで,絶対とはいえませんがあまり湿地では採れませんし,もう少し細い感じです.

それでは失礼します.

 エゾトンボ  meme9090  2020年9月18日(金) 14:33

ご丁寧に有難うございます。

残念ながらこの採集個体は撮影後、家の近くで逃がしました。家の近くにエゾトンボの産地はありませんし、前の個体の採集地は15qほど離れております。本当に無知だったと思っております。

そして、この個体を逃がした2週間後、家の近く(裏の山で500mほどの所)の細い流れで添付個体を採集しました。この個体は前の個体と異なりハネビロエゾトンボではないかと思っています。しかし昨年今年と裏の山を探し回ったのですがヤゴもトンボの気配もありません。
まさか私たちが前に逃がした個体をまた捕まえてしまったのではと疑い始めておりました。

 ハネビロエゾトンボでしょう  管理者  2020年9月19日(土) 19:21

こちらの写真はハネビロエゾトンボで間違いないと思います.流れにいたことや,黄色い斑点が胸側に残っていることが一致します.尾部付属器は少し不鮮明で確認できませんでしたが,全体的な太さから,多分合っていると思います.

エゾトンボの方は逃がしてやったんですね.でもエゾトンボとしていいと思います.

またよい情報をお待ちしています.それでは失礼します.

 ハネビロエゾトンボ  meme9090  2020年9月24日(木) 10:42

有難うございます!
シーズンも残りわずかですが探してみます。

神戸のトンボ広場の記録

  紅  umbr  2020年9月20日(日) 23:40

今晩は。アキアカネはやはり居ませんでしたがもっとイイものを見つけましたよ。池でカエルを撮ろうとカメラを構えていて、フト足元を見ると黄色っぽいイトトンボのペアが見えました。よく見ると1匹は赤い色で、なんと10年以上前に他所で一度見かけて消えてしまったベニイトトンボでした。以前にホテイアオイがある池などかなり探しても全く見つからなかったのにこんな所にいたとは!! ♂3匹と♀2匹を確認したのみですが、なんとか子孫を残してこれからも姿を見せてほしいものです。

 ベニイトトンボ  管理者  2020年9月22日(火) 8:00

ご投稿ありがとうございます.

ベニイトトンボというのは,ときどき姿を消して,ある日突然再発見という感じになることがときどきあります.兵庫県でも昔いた池にある年だけ見つかるということがありました.ブルーギルが大敵のように感じでいます.その池にブルーギルが入っていないことを祈ります.

こちらはアカトンボの季節に入り,もっぱらビデオをかついでフィールドに出ています.写真は一瞬で勝負が決まりますが,ビデオは一定の時間良い状態が続かないとモノになりませんので,なかなかうまくいきません.

トンボ季節もあと2ヶ月ほど,良い発見があるといいですね.

それでは失礼します.

 アカトンボ  umbr  2020年9月22日(火) 18:39

どうも有難うございました。ベニイトトンボを見つけたときはびっくりして池にはまりそうになりましたよ。やはり諦めずに観察しなければなりませんね。次の目標は今回のトンボノートにもあった「ナニワトンボ」です。2016年に2か所の公園で見て以来再会できない。あの美しいブルーのアカネトンボにもう一度会いたいと毎年探していますが会えずじまいです。ベニイトトンボも10何年ぶりでしたので何時のことになるやら・・・ ところで、今年はコノシメトンボ♂♀によく出会います、♂はかなり赤く成熟してきました。

神戸のトンボ広場の記録

  アカネ  umbr  2020年9月14日(月) 23:53

今晩は。やっと少し涼しくなったのでアキアカネが降りてこないかなと公園に見に行きましたが居ませんでした。代わりに縁のある?、マイコアカネ♂とコノシメトンボ♂♀に出くわしました。コノシメ♂はまだ部分的に赤いままで、♀の方は何故かコフキトンボみたいな姿勢で停まっていました。思い出してみるとアキアカネは10月に入ってから見かけることが多かったような・・・ まだギンヤンマやシオカラが幅を利かせているうちは遠慮しているのかもしれません。このところギンヤンマの飛行写真ばかり撮りすぎて削除整理するのに大変でした。

 ギンヤンマ  管理者  2020年9月15日(火) 20:01

ご投稿ありがとうございます.

ギンヤンマの飛翔写真,ピントがジャストできていてきれいですね.ギンヤンマは,結構飛翔写真を撮るのが難しく,失敗の山になります.umbrさんもそのようですね.ヤマトンボのなかまもジャストピントがなかなか来ません.コヤマトンボの産卵飛翔などはまったく成功例がありません.

今日はオオルリボシヤンマを見に行ってきました.静止して産卵するメスは,もう飽きるほど撮れますね(笑).

それでは失礼します.

 止まるギンヤンマ  権兵衛  2020年9月16日(水) 21:16

本日、所用からの帰路、信号待ちをしていたらギンヤンマの連結飛行を見ました。どこで連結になったものか不明ですが、南東の方へ信号無視で飛んで行きました。此の所(このところ)街中でオナガサナエを見掛けなくなったら、ギンヤンマの姿が目立つようになってきました。

umbrさんのギンヤンマの飛行写真がありましたので、勝手に関連付けて静止した画像を1枚貼っておきます。メス探しの途中で頻繁に止まるので撮ってみました。
疲れきったので止まるのだと思ったのですが、投稿にあたり画像を確認したら、もしかして脱糞だったのかもしれません。場所は街中でなく丘陵の山麓です。

当地のアキアカネは、一昨日から街中で普通に見られるようになりました。ちょっとした草地を覗くとちゃっかりと、すました様子で止まっています。そちらに比べると降りてくるのが早いのかもしれません。が、11月の声を聞くと生き残りを探すのが大変になります。

画像2 ショウジョウトンボ♀丘陵の山麓。産卵しているメスもいました。そろそろ見納め。
画像3 オオアオイトトンボ♀。薄暗い林床にて。
画像4 ウラナミシジミ。暖地から北上してくるといわれています。
umbrさんは蝶にも精通しているようなので、季節の蝶を貼ってみました。

お邪魔いたしました。

 飛翔写真  umbr  2020年9月16日(水) 22:43

管理人様、権兵衛様、返信有難うございました。オオルリボシヤンマは美しいですね一度お目にかかりたいものです。アキアカネは依然として見かけません。ちょっとアカネ類の端境期に入っているのかもしれません。ギンヤンマの飛翔は撮っていると意地になってついつい枚数が増えます、おまけにチョウの飛んでいるのも撮るので知らないうちにSDカードが満タンになりかけることがあります。後で大変なことになるのがわかっていてもその場では忘れてしまっています。ウラナミシジミはこちらではこれから沢山見られるようになり、今はヤマトシジミが多いです。写真3枚目はモノサシトンボのペア、4枚目はジャコウアゲハ。

神戸のトンボ広場の記録

  オニヤンマの観察  Rui-Ace  2020年9月14日(月) 16:16

朝来市までオニヤンマを観察に行きました。
この場所では去年も産卵を見たので今年も行くことにしました。
12:30ごろと少し時間があいて1:20ごろにメスが入ってきました。
バサバサ音を立てながら、豪快に産卵をしていました。
その後はオスがやってきました。ナツアカネやウスバキトンボ、ヒメアカネの未熟も見られました。
時間が時間で学校の方に帰らないとならないので観察をやめました。
短時間オニヤンマの産卵を見れたのでよかったです

 オニヤンマ  管理者  2020年9月14日(月) 19:15

ご投稿ありがとうございます.

オニヤンマは夏のトンボのような感じがしますが,実は秋口の今が一番活発に繁殖活動をしていますね.私も今年見に行こうかどうか迷っていましたが,時間的に別のトンボを見に行くことになりそうです.オニヤンマの産卵はダイナミックで,ちょっと他のトンボとは違いますね.近縁のミナミヤンマでさえ,突き刺すような動きはありませんから,これは本当に独特です.

ヒメアカネはまだ未熟なようですね.アカトンボもそろそろという感じです.多分リスアカネやナニワトンボは活動を始めていると思います.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  そろそろ里でもアキアカネ  権兵衛  2020年9月7日(月) 19:18

例年ならば、野周りの林縁や川原にアキアカネが姿を現す時季ですが、暑さ負けで観察に出られません。

8月16日、山地、低標高の越夏地からは徐々に降り始めたようです。標高200m程の場所で普通に見られるようになりました。この地点での目撃は6月20日に登り途中の個体を確認して以来です。なお、奥の涼しい場所(25℃)にはそれなりの数が避暑を続けていました。なお、8月29日も同様でした。

また、観察を続けている山では8月19日までと比べると、21日から僅かですが数が減ってきています。

画像はお盆明けの8月16日の山地の沢沿いで見たアカネ属です。
画像1 ノシメトンボ、涼みに来たのかもしれません。初見。
画像2 ナツアカネ、これも涼みに来たのかもしれません。初見。
画像3 アキアカネ。
画像4 ミヤマアカネ、これも涼みに来たのかもしれません。野周りの林縁や川原の個体たちと違いヒト嫌いです。

アカネ属ではないですが、昨日から、ウスバキトンボが我家に隣接する空き地で群れ飛んでいます。

 アカネ属の移動  管理者  2020年9月7日(月) 20:03

ご投稿ありがとうございます.

私には,アカネ属が徐々に降りてくることを実感できる,という経験はありませんので,とても興味深いです.あまり山登りをしないからかも知れませんね.

こちらは今トンボ観察の一時停止中です.タイワンウチワヤンマの観察に2度行ったのですが,どうも軽い熱中症にかかったみたいで,しばらく体調が優れない感じが続きました.あと半月ほどしてアカトンボが飛び出したらまた出かけることにしています.その前にタカネトンボを見に行くかも知れませんが...

また報告します.

それでは失礼します.

 戻っていたアキアカネ  権兵衛  2020年9月12日(土) 18:53

管理者様、軽い熱中症とのこと。十二分にご静養ください。
私の方は7月の末、梅雨明け前に、体調不良で4日間寝込みました。3日目の午後にどうにか医者にいけました。その後、8月上旬の38℃猛暑の日に仕事(作業)をして、脚がつり、腕がつり、そして、指がつりと、大変な思いをしました。中旬の38℃の日の仕事は午前中で終わりにしたので脚がつっただけで済みました。
この夏は、暑さで結構大変な思いをしましたので、ちょこちょこと山に涼みに通いました。日帰り温泉とセットでした。結局は、疲労のためか体調が優れず、日曜日が3週連続で自宅静養でした。

本日は、停滞する秋雨前線と、北上する熱帯低気圧の影響でしょうか、暗い曇り空で時々雨の天気です。朝から居眠りをしながら、明日の山地のために体力の温存を図っています。

アキアカネが避暑から戻ってきたのを確認すべく、8日の夕方に野周りの川を覗きました。樹上枝先にいたと思ったら、ナツアカネの♀でした。他は、少数のマユタテアカネたちと、多数のミヤマアカネだけでした。薄暗くなり、空を見上げると、どこから集まったのかヤンマの群れでした。

昨日(11日)の午後は、雷の懸念があったのですが、野周りの林縁を覗きました。その場所で、アキアカネが戻ってきているのが確認できました。
日当たりの好い水路では、ショウジョウトンボの産卵。それと、オオシオカラトンボとシオカラトンボの交尾と産卵を目撃。勢力的にはシオカラトンボが圧倒的多数になっていました。また、ギンヤンマは疲れたのか、よく休んでいました。ところが、止まっても他のオスが来るので緊急発進の連続でした。日の翳った林縁ではオニヤンマたちが餌探し飛行の最中でした。一発の雷鳴とともに降り始めたので観察を終了しました。
明日は、山地、低標高のアキアカネ越夏地の残存状況を確認したいです。

ところで、アキアカネが徐々に降りてくることを実感できるのは同じ場所に通い続けているからだと思います。山地も山も週一回を目標に通っています。また、野周りも週一回を目標にしています。
そんなこともあり、何事もなければ、週に3回のトンボ観察の散歩になります。
今年は、Webで調べて、ホンサナエをと思っていました。遠い場所ですが、土地勘があり、画像で場所が特定できていました。しかし、シーズンが始まったら忙しくて、諦めました。そんな時、近くのある川にアオサナエが。と、情報があったのですが、土地勘もなく、1度の偵察だけで諦めました。新しいトンボ観察はちょっと簡単には始まらないです。

それでも、今年が初見ですが、7月初旬に、山の湿地でタカネトンボを確認しました。アキアカネの群れに混じって黒いトンボの姿が目立ちました。止まってくれて、撮影できたので正体が判明しました。
初見のトンボですが、自力でなく、神戸のトンボ/デジタルトンボ図鑑リスト−トンボ目−不均翅亜目/ エゾトンボ科 https://www.odonata.jp/03imago/Corduliidae/index.html のお蔭です。
ところが、オオルリボシヤンマの活動が盛んになっても、その後の姿を見ることはありません。数年通い続ければどうにか観察できるのかなと淡い期待を抱いています。

昨日のアカネ属
画像1 湿地の脇の木陰にアキアカネ。せっせと捕食中。
画像2 林縁の木陰でじっとしていたアキアカネ。
画像3 やけに小さいアキアカネと思ったが、止まった姿はヒメアカネ。
画像4 色付いてきたノシメトンボ。毎年のようにこの場所で目撃。今年はこの場所では初見。
他にナツアカネ多数。この場所ではミヤマアカネの姿はありませんでした。

夏の暑さに負けた身体には30℃は厳しかったです。木陰は27℃で心地好かったです。ただし、蚊はうるさかったです。化繊のシャツの上から、しっかりと刺されました。
途中で眺めた田圃では稲穂が垂れていました。今月中に稲刈りと思われます。

 蚊がうるさい...  管理者  2020年9月13日(日) 9:39

ご投稿ありがとうございます.

お話の中に「蚊がうるさい」と言うことが書かれていました.実は,私がトンボを観察に出かける色々な場所のうち,蚊がうるさい場所は1箇所だけです.後の場所では,子どものころに経験した,あちこちに蚊に刺された痕が残るといった経験をしません.蚊のような小昆虫がが減っているというのが正直な気持ちです.トンボ,特にその個体数が減っている原因の一つに,成虫の餌の減少があるのではないかと常々感じているのはこの点です.

文を読んでいる限り,そちらはそういうことがないようで,だから個体数がまだ多いように感じます.

最近涼しくなってきました.秋の気配が感じられます.今は雨が多く自宅待機状態ですが,もう少しですがすがしい晴れが来るようです.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  マルタンヤンマ ?  RONNIE  2020年8月30日(日) 12:08

マルタンヤンマ がいるという情報を得たので、行って来ましたが、黄昏飛行は高すぎて、確認できませんでした。

 マルタンヤンマ  管理者  2020年8月30日(日) 18:47

ご投稿ありがとうございます.

写真の一枚目はヤブヤンマです.二枚目がマルタンヤンマですね.兵庫県ではこのように高所を飛ぶマルタンヤンマはときどき見られるのですが,産卵に降りてくる場所がなかなか分からないので困っています.ぜひまた見つけてください.マルタンが飛ぶ場所の近くのどこかにあるはずです.

それでは失礼します.

 ありがとうございます  RONNIE  2020年8月30日(日) 19:16

最初の写真のトンボは次の写真よりも翅が透明ですね。
小さな写真でもよく見ると識別できるものなのですね。
ありがとうございました。
勉強になりました。

神戸のトンボ広場の記録

  ミルンヤンマ  uther  2020年8月30日(日) 12:59

はじめまして。
このようなトンボサイトを見つけて、たいへん喜んでおります。
幼少よりトンボを追っかけてきましたが、ここ数年、自宅にビオトープを作ってから興味がトンボから、トンボの生態へ、そしてヤゴへと移り、今は各地でヤゴの生息を調べながら、何故トンボが成熟すると、羽化地に戻るのか(戻れるのか)、を個人的研究を趣味にしております。

神戸では多様なヤゴに出会いましたが、ただ、ムカシヤンマ、サラサヤンマ、ミルンヤンマのヤゴの発見に至りません。
特に上2つは特殊なため、しっかり探しこまなければ見つからないと思いますが、ミルンヤンマについては成体も見かけ、生息域も恐らく適地な河川で、数もそれなりにいる(と思っている)ような種なので、私の探し方が間違えているのでは?と思い始めました。
同地ではダビドやオナガ、コシボソやムカシトンボなどのヤゴが発見出来ています。
暗めの上流河川で、主に岸辺の堆積落葉を掬ったり、石を持ち上げてみたりしますが、やはり探し方が違うのでしょうか?
4月ころから探し始めて一度も見かけません。
なにかアドバイスいただけたら嬉しいです。
それとも神戸でのミルンは減少中なのでしょうか?
確かに今年は成体も少ない気がします…

 ミルンヤンマ  管理者  2020年8月30日(日) 18:58

ご投稿ありがとうございます.

ミルンヤンマは確かに上流・源流に行けばよく見つかる幼虫です.ミルンヤンマは朽木に産卵しますので,流畔に軟らかい朽木が転がっているところが狙い目です.かなり幅広い川にも見つかります.樹林におおわれてうす暗いところがいいと思います.写真のようなイメージの場所です.決して難しい幼虫ではないので,根気よく頑張ってください.神戸では,六甲山や丹上山の高いところがいいかもしれません.

神戸市内でも,兵庫県でも,理由は不明ですがどんどんとトンボが減っています.またよい情報をお待ちしています.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  六甲山系の山の中の池のオオルリボシヤンマ  Rui-Ace  2020年8月23日(日) 20:35

神戸市に住んでます。
今日は学校休みの日なので六甲山の山の中まで行きました。
着いた池では、最初はオオシオカラトンボが嫌というほどうじゃうじゃいましたが、待っていると3時過ぎぐらいからよくオオルリボシヤンマが産卵に来たりオスが高い所を行ったり来たりしてました。メスは4回も来たのにオスは気付いてないのか、気分じゃないのか追いかけすらせずに縄張りはってました。オス同士のはげしい追いかけ合いは何度も観察できました。オニヤンマも沢山いました。池から戻る時は電線にネキトンボがポツポツ止まっていました。カメラがデジカメなのでオオルリボシヤンマ写真におさめれずですが、沢山の種類のトンボが見られてよかったです。

 オオルリボシヤンマ  管理者  2020年8月24日(月) 7:25

ご投稿ありがとうございます.

六甲山はオオルリボシヤンマが多いですね.六甲山には池が点々とあって,いずれも人の手で管理されており,植物がたくさん生えています.ですからオオルリボシヤンマがたくさんいるのでしょうね.8月下旬なので,もうオオルリボシヤンマが集まって来はじめたのでしょう.オオルリボシヤンマが集まる池では,タカネトンボもよくやって来ます.またぜひ観察してみて下さい.

オオルリボシヤンマのオスは,ときどきメスを見つけて追いかけますが,ほとんどつながることはありません.私の長い観察で一度だけオスがメスとタンデムになったのを見たことがありますが,これは例外的なことでしょうね.オスはいったい何をしているのか? 不思議です.コシボソヤンマでも,メスが産卵しているすぐ横をオスが飛ぶのですが,オスはメスを見つけることができません.

今後も観察を進めて下さい.写真はオスがメスを見つけて追っているところと,ただ一回だけ見たタンデムです.初めの方はあなたの写真と同じ池かも知れませんね.つながっている方は,メスは腹部を曲げたまま嫌がっているように見えます.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  立秋・山岳の湿地はオオルリボシヤンマの産卵日和  権兵衛  2020年8月18日(火) 23:48

残暑お見舞い申し上げます。
立秋を過ぎましたが連日のように猛暑日が続いています。実際のところ残暑見舞いよりも酷暑見舞いといった方がふさわしいかも知れません。気温が下がり真夏日になれば涼しく感じるかもしれません。

8月7日からトンボ観察三昧の三連休でした。
山の湿地はオオルリボシヤンマの産卵日和だったようです。直前の8月3日まではオオルリボシヤンマの姿はなかったのですが、7日は雌探しのオス達が賑やかでした。産卵も3箇所で確認しました。

3日からコノシメトンボが姿を現し、羽化殻を確認するようになったのですが、7日は多くの羽化殻を確認しました。



 山地のヒメサナエ  権兵衛  2020年8月18日(火) 23:51

アキアカネの低標高の越夏地の山地はヒメサナエのメスが目に付きました。オジロサナエは発見できませんでした。

アキアカネはまつわり付いてこないのですが、夏のアカタテハに絡まれてしまいました。加齢臭とニコチン臭の汗が滲みこんだ着衣が気に入られたようです。
低標高でも沢筋は概ね25℃。
病死か自然死か不明ですがアキアカネのミイラがありました。



 野周りでカトリヤンマを確認  権兵衛  2020年8月18日(火) 23:55

8月9日、連休も3日目になると身体もきついので野周りへ出かけました。
8月2日に、オオアオイトトンボの潜む林で、ゆっくり飛ぶヤンマらしきトンボを見ました。そこで、この日は林内を探索してみました。
疎林で、林縁から所々林内が覗けるのですが、この日は1歳程度のイノシシが駆けずり回っているのが見えました。丸腰ではありましたが、ヤンマらしきトンボの正体を確認すべく、林に入りました。

運良くゆっくり飛ぶヤンマらしきトンボを発見。そして、眼で追尾。直ぐに止まってくれたので正体を確認出来ました。カトリヤンマのメスでした。
仮に止まっている状態だったら発見はできなかったと思います。次回からはサーチライトが必携品のようです。

明るい林床はマユタテアカネやミヤマアカネの餌場のようでした。
カトリヤンマを撮影中に蚊に食われ右手の甲がボコボコになってしまいました。左手はグローブをしていたので難を逃れたようです。

以上、トンボ観察三昧の三連休の簡易報告でした。

画像1〜3 同一個体

 ヒメサナエとオオルリボシヤンマ  管理者  2020年8月20日(木) 7:50

詳細なご報告ありがとうございます.

今年は私はヒメサナエを見に行かなかったです.7月上旬が季節なのですが,ちょうど曇りの日が続いていたからかも知れません.そちらは安定した生息地があるようですね.

オオルリボシヤンマがもう産卵を始めたということ,こちらよりは2週間ぐらい早い感じがします.もっとも800m以上の標高の高いところへ行けば,ときどき産卵していることはあります.

ご報告を読んでいると,トンボの密度が高いように感じます.実は一昨日もコシボソヤンマを見に行ったのですが,かつて毎年のように見られた生息地に,まったく姿がありませんでした.一度川がほとんど干上がったことがあり,それで消えたのかも知れません.こうやって,一箇所ずつ,有望な観察地からトンボが消えていくのが,「喪失感」というものなのでしょうか.

さらに足を伸ばし,子どものころよくトンボを見に行っていた山中の池(写真1)を訪れてみました.ここには日陰にマユタテアカネの未熟な個体がよく止まっていましたが.全くのゼロ.コシアキトンボ(写真2)が2頭,ギンヤンマが2頭,クロイトトンボが1頭いただけでした.国立公園内にある池でこの状態です.

またよい報告をお待ちしています.

それでは失礼します.