神戸のトンボ広場の記録

  羽化直後のアジアイトトンボ(メス)  RONNIE  2019年6月26日(水) 13:12

先生に同定していただいたアジアイトトンボですが、やっとマシな写真を撮ることができました。
警戒心が強く、すぐに飛んでいってしまうのでなかなか写真を撮ることができませんでした。
頭から産卵管まで全てにピントの合った写真は難しいですが・・。
我が家のベランダのビオトープで自然発生です。

 小さいトンボ  管理者  2019年6月26日(水) 20:18

ご投稿ありがとうございます.

小さいトンボは写真に撮るのが本当に難しいです.先日見かけたモートンイトトンボやハッチョウトンボもピント合わせに苦労しました.止まっているものでも,マニュアルフォーカスで撮影すれば,成功率は50%程です.私も,だいたい20枚くらい撮って,一番いいのを公表しています(写真).デジカメならではの贅沢な撮り方です.それから,私は小さなトンボを撮るときは特に,明るさ調整を-0.3EV〜-0.7EVくらいにして,少し暗く撮ります.カメラはトンボではなく,背景の明るさに露出を合わせてしまいがちだからです.

これからもどんどん撮っていってください.それでは失礼します.


神戸のトンボ広場の記録

  無題  toranosanta  2019年6月25日(火) 21:25

今年、近畿地方では27日頃に梅雨入りと言われています。天気の良い間にと24・25日両日でちょっと頑張りました。4種を追加します。今後は天気の良い日にトンボは飛び、私は走り回ることになりそうです。種を追加するためには北部への遠征も必要ですがビタミン注入で体力維持ですね。33・ハグロトンボ♂、34・ギンヤンマ♂♀、35・コオニヤンマ♂、36・オオアオイトトンボ♀未熟です、ギヤンマは池の真ん中で産卵していましたので望遠の限界を越していました。残念!

 着々と進んでいますね.  管理者  2019年6月26日(水) 20:06

ご投稿ありがとうございます.

着々と進んでいますね.私がトンボを再開した30年ほど前,神戸市内のトンボを探し回ったことがありました.当時はまだあちこちにトンボが残っていましたので探すのも簡単でした.70種近くを見つけたと思います.もちろん,幼虫や羽化殻も含めての話です.成虫は見つけにくい種類がありますからね.特にサナエトンボのなかまは幼虫の方がうんとヒット率が高かったです.

toranosantaさんは,成虫の,それも写真をカウントしているようですので,今のペースはすごいんじゃないでしょうか.頑張ってください.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  オニヤンマの羽化  RONNIE  2019年6月24日(月) 18:20

今年初めて羽化直後のオニヤンマ(オス)を見つけました。
いよいよ夏のヤンマの季節になってきました。

 オニヤンマが出ましたか...  管理者  2019年6月24日(月) 18:56

ご投稿ありがとうございます.

オニヤンマはこれから1ヶ月以上未熟期間を過ごしますね.umbrさんはタイワンウチワヤンマも見たと言うし,本当に残されたトンボはわずかになってきました.あとアカトンボたちですね.ルリボシヤンマももう少しかかるかも知れません.

夏至を過ぎると,毎年一つのピークが終わったみたいな気になります.当方はしばらく幼虫を採りに動きます.お互い観察を楽しみましょう.

それでは.

神戸のトンボ広場の記録

  コフキトンボ  umbr  2019年6月21日(金) 23:39

いつもお世話になっております。コフキトンボが産卵していたので撮って来ました。おっしゃるとおり水中に浸った葉に産卵しているようでした。この葉には先週コシアキトンボが産卵していたので葉の表面はトンボの卵だらけになっているみたいです。♂は最初だけ付き添っていたがすぐ他の♂が来て2匹でバトルし始めどこかへ行ってしまいました。

 ハグロトンボ  umbr  2019年6月21日(金) 23:48

ハグロトンボが出てきたのですが、わりと敏感ですぐ逃げてしまうのでけっこう追いかけたりして汗びっしょりになりました。ところで時々翅を開いたり閉じたりする動作はなにか意味があるのでしょうか? 縄張りを主張しているとか、ただ翅の手入れをしているとか・・・

 ウィング・クラッピング wing clapping  管理者  2019年6月23日(日) 7:01

ご投稿ありがとうございます.

コフキトンボがたくさんいるところがあるようで,うらやましい限りです.兵庫県下では,そこそこいるところはありますが,本当に数が減ってしまいました.

カワトンボのなかまが翅を開いたり閉じたりする行動は,ウィング・クラッピング(翅打ち合わせ)と呼ばれています.その意味については,いろいろと研究されているようですが,今のところ決定的な理由は分かっていません.というより,状況に応じて意味が変わるといった,複数の意味があると言った方がいいのではないかと,私は考えています.

一つはコミュニケーション機能です.これはアオハダトンボなどでよく観察していると,オス・メスが交互にウイング・クラッピングをやっているのが見られ,まるで交信しているような印象を持つからです.

二つ目は体温調節の機能です.オスやメスが単独で止まっていても,このウイング・クラッピングが起きること,また太陽光で加熱されたり飛行によって加熱したりしたときに頻繁に見られることなどが根拠になっています.翅を開いて閉じることで空気の流れを起こし放熱に役立てるという機能です.

三つ目は呼吸機能です.気温が高くなると代謝が活発になり酸素要求が高くなるため,翅を動かして筋肉の運動を行い,気門から取り入れる酸素の量を増やすのだという見解です.

四つ目は縄張り所有を誇示する目的があるとする見方です.ただ,メスも頻繁に行いますから,これは限られた種についての話かも知れません.

以上いずれにしましても.まだ決定的とはいかず,むしろ複数の意味があるとした方がいいというのが私の考えです.

それでは失礼します.

 タイワンウチワヤンマ  umbr  2019年6月23日(日) 20:22

詳細な説明有難うございました。ハグロトンボは翅を開くところを撮ろうとすると全然開かず、ちょっと見逃した隙に開いて閉じてしまっていて全く気まぐれとしか言いようが無いです。♀を追いかけている時以外はあまり長距離を飛ばないのでそれほど熱を持つとは思えないですが、黒いので熱がこもりがちなのでしょうか。
1枚目、この池でもタイワンウチワヤンマが出てきました。2枚目は同じコフキ♀が上と同じ葉に何故か逆向きに体勢を変えて産卵しているところです。3枚目はゲストのゴマダラカミキリ。

神戸のトンボ広場の記録

  コオニヤンマ  RONNIE  2019年6月20日(木) 22:33

成虫はいませんでしたが、昨年よりも1週間早くコオニヤンマの羽化殼を見つけました。
昨年教えていただいたので、一目見てわかりました。
今年はまだ見ていなかったアサヒナカワトンボ(オス)にも出くわしました。
クロスジギンヤンマはまだ健在でした。
ウチワヤンマも今年初めて見ました。

 まだ頑張る春のカワトンボたち  管理者  2019年6月21日(金) 6:06

ご投稿ありがとうございます.

春のカワトンボたちがまだ頑張っているようですね.私も昨日川へ行ってきましたが,ニホンカワトンボがかなりの数頑張っていました.ウチワヤンマが出てきたので,後はタイワンウチワヤンマが出てくれば,サナエトンボのなかまは,ほぼ出そろいます.ほぼというのは,ナゴヤサナエというのがまだ北部で出ていない可能性があるからです.今年はもうちょっと別のこともやろうと思っているのですが,やっぱり天気がよいとフィールドへ出てしまいます(笑).

それではまた.
神戸のトンボ広場の記録

  夏のトンボ追加2種  toranosanta  2019年6月20日(木) 0:25

卵の数、ありがとうございました。1頭のメスが羽化したらそれが産卵された結果のほぼすべてと思えばいいわけですね。
31・コシアキトンボ♂、32・グンバイトンボ♂です。グンバイトンボの飛翔は上下動をしながら進んでいく感じで特殊なため分かりやすいですね。コシアキトンボはちょっと疲れた感じの個体でした。

 夏至の日  管理者  2019年6月21日(金) 5:56

ご投稿ありがとうございます.

今日は夏至の日です.明日から日長が短くなり始めます.トンボではあまり言われることがないのですが,日長は,トンボの生活史に影響を与えていることが知られています.そういう意味で,今日はトンボの折り返し点だと考えています.ちょっと話が変な方向に行きました.

夏のトンボのほとんど出そろい,目立ちませんが,夏のヤンマの類もひっそりと出ていることと思います.あとアカトンボたちが出そろえば,後半の役者はそろうことになります.あとは,「出てくる」のではなく「出ている」トンボを探すという時期になりますね.現在32種なら,50種はいきそうですね.私は,今年はサラサヤンマを見ずに終わりそうです.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  コシアキトンボ  umbr  2019年6月19日(水) 19:28

子供の頃、「デンキトンボ」と呼んでいました。

産卵するコシアキトンボ♀。沈んだ葉の水面ギリギリのところに産んでいた。しかし水位が下がれば干上がるし、逆に上がって水中に沈めば魚などに卵を喰われないのか? 乾燥に強い卵なんでしょうか??
池の周囲を飛び廻りながら他の場所にも産んでいたようですが・・・

 コシアキトンボの卵  管理者  2019年6月19日(水) 21:30

ご投稿ありがとうございます.

コシアキトンボはわずかに水面より高い位置に卵を貼り付けています.逆に似たような産卵をするコフキトンボは水面よりわずかに低い位置に卵を貼り付けています.それぞれ意味があっての産卵方法だと思います.コシアキトンボについては観察したことがありませんが,コフキトンボの卵は,水面上に出てしまうと,アメンボやモノアラガイの餌になってしまいます(写真).どういうしくみかは分かりませんが,水中に沈んでいるとそういったことは起きないようです.

コシアキトンボの卵は休眠性がなく,乾燥したら多分死滅するでしょう.でも水面ギリギリなら乾燥の心配はありません.水中に沈んだ場合は魚に食われるかどうかは分かりません.ただ,食べられなかったら死滅することはありません.

卵は魚にも食われますし,乾燥の危険にもさらされます.ですから,たくさん産んで危険分散しているようです.先の toranosanta さんの返信にも書きましたが,ものすごい数の卵のうち,2頭が生き残って同様の産卵にまで至れば個体数は維持されますので,「これでいいのだ!」とトンボは言っていると思います.

それでは失礼します.

 卵  umbr  2019年6月20日(木) 7:57

有難うございました。今年はコシアキトンボの数が多くそこら中飛び廻っています。池の淵を見てみると草の葉には沢山の卵が産みつけられていました。
この池にはコフキトンボもいるのでどっちの卵か判りませんが。

神戸のトンボ広場の記録

  ぼつぼつ羽化の時期ですか  toranosanta  2019年6月18日(火) 22:20

今日は数年間継続している観察地でしたが、この時期に30・アキアカネ(♀)を見るのは初めてでした。一つのペアが卵を産む数は少なく見積もっても30ぐらいでしょうか。だとすると後1〜2日の間に結構羽化する個体がいると考えて毎日確認しておく方が良いのでしょうか。羽化したアキアカネがスズナリになっているような光景が見れたら最高なんですが。
この間散歩の途中に夏のトンボも2種程度確認していたのですが、やはり記念の30種目には区切りとして出現してくれたのでしょう。これから避暑に出かけ秋に多数の仲間を連れて帰ってきて欲しい種ですね。

 トンボの卵の数  管理者  2019年6月19日(水) 21:18

ご投稿ありがとうございます.

一つのペアが産む卵の数は,トンボの種類によって異なっています.一般に植物内産卵をするものは少なく400〜600卵程度,植物外産卵をするものは多く1,500卵程度となっています.実際に調べられたもので言うと,植物内産卵をするイトトンボ Erythromma najas というトンボで1,000卵ほど,アキアカネでは2,000卵以上ということです.ですから,30程度ということはありません.

これは1回に産卵する数であって,一生の間には何回も産卵しますから,かなりの数が産み落とされることになります.ですから,これらの卵が全部親のトンボになったら,ものすごい数になりますね.ほとんどが食べられたりして死んでしまいます.理屈でいえば,たくさんの卵のうち2頭が生き残って同様に産卵すれば,数は維持されることになります.

これがトンボの子孫を残す戦略です.何と無駄が多いことでしょうね.

それでは失礼します

神戸のトンボ広場の記録

  教えて下さい  RONNIE  2019年6月16日(日) 20:16

これはクロイトトンボでしょうか。
モノサシトンボのいたところにいました。
よろしくお願いします。

 wpmaster  管理者  2019年6月16日(日) 20:50

ご投稿ありがとうございます.

これはクロイトトンボのオスで間違いありません.胸部に粉を吹いているのと,腹部第8,9,10節の背面の斑紋の形状で分かります.同じクロイトトンボ属のセスジイトトンボ,ムスジイトトンボ,オオイトトンボと比較してみてください(写真)

今年も,梅雨の時期に天気が大荒れになりそうか...,そんな予感をさせるこの数日の天気です.トンボの生息地が荒れなければいいのですが...

それでは失礼します.

 お礼  RONNIE  2019年6月16日(日) 22:14

ありがとうございました。
正解できて嬉しいです。
イトトンボも鑑別できるよう勉強していきたいです。

神戸のトンボ広場の記録

  キイトトンボ  umbr  2019年6月14日(金) 0:33

近所の公園でキイトトンボを見かけたので撮ってきました。池から5,60m離れた林の中の狭い場所に毎年出現するのですが、何故水場からこんなに遠い所にいるのか判りません。林の中の他の場所にはいませんでした。
ところでキイトトンボの顔はカマキリの顔に似てるのではないか??と思って去年撮ったカマキリと比較してみました。目玉は両者とも緑で偽瞳孔があったりして似ていますが口元や触覚が全然違いますね。

 偽瞳孔  管理者  2019年6月14日(金) 5:37

ご投稿ありがとうございます.

偽瞳孔(擬瞳孔)という用語は,実は初めて知りました.まだまだ知らないことがたくさんありますね.生物学事典には載っていませんでしたが,素木の昆虫学辞典には載っていました.pseudopupillae という英語を使うそうです.pseudo-は偽(擬),pupillaは瞳孔だそうです.昆虫学辞典によると,「トンボの生時の複眼に生じる黒点」ということで,トンボから始まっているような記述でした.

カマキリとキイトトンボが似ているというのはあまり考えたことがありませんでした.でも確かに似ていますね.ともに肉食で,大顎や上唇の発達が似ているからかも知れません.

トンボは,未熟なときは水辺を離れ,風の当たらない草原の一角や樹林の日だまりに集まって生活しています.そういう場所はパッチ状に存在しますから,トンボが自ら探しているうちに,結果として集結してくるんじゃないでしょうか.ですからいつも同じ場所にいることになる.未熟なトンボは確かにいつも決まったところにいるように見えますね.

偽瞳孔のでかいヒメサナエと小さいアオサナエの写真をつけておきます.

それでは失礼します.

 偽瞳孔  umbr  2019年6月14日(金) 22:38

有難うございました。ヒメサナエの目玉はまるでアニメのトンボのようですごいですね。
偽瞳孔は人の視線が複眼の奥の黒い所を見ている為おきている現象だと言う説がありますがどうなんでしょうか??見る角度によって黒点の場所が変わってくるらしい。ただ、一部の蝶や蛾の目玉は黒点が沢山あるように見えるのもありますが。