今日は数年間継続している観察地でしたが、この時期に30・アキアカネ(♀)を見るのは初めてでした。一つのペアが卵を産む数は少なく見積もっても30ぐらいでしょうか。だとすると後1〜2日の間に結構羽化する個体がいると考えて毎日確認しておく方が良いのでしょうか。羽化したアキアカネがスズナリになっているような光景が見れたら最高なんですが。 この間散歩の途中に夏のトンボも2種程度確認していたのですが、やはり記念の30種目には区切りとして出現してくれたのでしょう。これから避暑に出かけ秋に多数の仲間を連れて帰ってきて欲しい種ですね。 |
トンボの卵の数 管理者 2019年6月19日(水) 21:18 |
ご投稿ありがとうございます.
一つのペアが産む卵の数は,トンボの種類によって異なっています.一般に植物内産卵をするものは少なく400〜600卵程度,植物外産卵をするものは多く1,500卵程度となっています.実際に調べられたもので言うと,植物内産卵をするイトトンボ Erythromma najas というトンボで1,000卵ほど,アキアカネでは2,000卵以上ということです.ですから,30程度ということはありません.
これは1回に産卵する数であって,一生の間には何回も産卵しますから,かなりの数が産み落とされることになります.ですから,これらの卵が全部親のトンボになったら,ものすごい数になりますね.ほとんどが食べられたりして死んでしまいます.理屈でいえば,たくさんの卵のうち2頭が生き残って同様に産卵すれば,数は維持されることになります.
これがトンボの子孫を残す戦略です.何と無駄が多いことでしょうね.
それでは失礼します |
|