デジタルトンボ図鑑
キイロサナエ Asiagomphus pryeri (Selys, 1883)
キイロサナエ
♂,篠山市.2001.6.2.(左),♀,三田市.2001.6.2.(右)./ スケール:1.0cm. 114% on 150ppi.
<分類学的位置>
 トンボ目 Order Odonata
 サナエトンボ科 Family Gomphidae
 アジアサナエ属 Genus Asiagomphus

<分布> 
 日本特産種であり,関東・上信越地方より西南の本州,四国・九州に分布する.周辺の離島では種子島に見られる.

<特記事項>
 胸側に2本の黒条が見られる中型のサナエトンボである.この黒条のうち前方のものは,時に途中で切れることがある(♀の写真).ミヤマサナエ Anisogomphus maacki やメガネサナエ属のような腹部第8,9節の横への広がりは著しくない.ヤマサナエ Asiagomphus melaenops が酷似しているが,♂では,真横から見たときに,尾部下付属器の先端の位置が,上付属器より後方に突き出ていることで,♀では,産卵弁が下方に突き出ていることで,区別できる.

<生体写真>
オスの生体写真

オスの生体写真

メスの生体写真