No. 886. オオキトンボ探し.2022.10.30.

久しぶりのトンボ観察に出かけました.もっとも,散歩がてら,20日にも近くの公園でトンボ探しをしてみたことはありました.アカトンボ類が集まる公園ではないためあまり期待できずに行きました.結果は予想通り.マユタテアカネとキトンボがそれぞれ1頭ずついただけでした.


▲マユタテアカネのオス.飛び立った瞬間である.▲


▲草地に止まっていた翅が破れたキトンボ.▲

まあ,それにしても,植生豊かなきれいな池もある森林公園なのに,トンボがこれだけとは,今年はどうなっているんでしょう.

さて,今日は,3つの池を回りました.一つ目は全くトンボがいませんでした.もっとも,日差しも弱く,気温も15℃程度でしたから,まだトンボは出てこなかっただけかもしれません.2つめの池でも同じような感じでしたが,,日がしばらく差し続けるとトンボが出てきて,マユタテアカネやマイコアカネ,キトンボなどの姿を見ました.


▲マユタテアカネ.今年は本当に出会いにくい.▲


▲マイコアカネ.3頭ほど見られた.▲

3つめの池は今年初めて行きました.オオキトンボに全く出会えていないのですが,ここで出会えるでしょうか.着いてしばらくすると,日が差して,青空が広がりました.すると,タイリクアカネが産卵にやってきました.


▲タイリクアカネの産卵.▲

本当に,ちょっとした晴れ間を使って繁殖活動をやっているんですね.次のトンボをしばらく待っていますと,コノシメトンボがメス単独で産卵にやってきました.コノシメトンボは深い水域でも産卵しますが,本当はこのような浅いところが好きなのかもしれません.泥に深く腹部を突き刺して産卵しています.


▲コノシメトンボの単独産卵.▲

今日はオオキトンボを毎年のように見に行っている池3つを訪れましたが,その姿にまったく出会うことができません.今年はオオキトンボに限らず,アカトンボが本当に少ないのです.兵庫県南部では,まだアキアカネにさえ出会っていません.

帰り道,稲刈りの終わった水田にオオキトンボが止まっていました.少しずつ移動を繰り返して,池の方に入っていきました.ねぐらから池に移動する通勤途中だったのでしょうか.


▲通勤途中?のオオキトンボ.▲

今日3つの池を回って,出会ったアカトンボは15頭だけでした.本当に少ない.そうそう,最後の池では,アオイトトンボはそこそこいました.

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