No.715. 秋の掛かり.2019.9.14.

秋の訪れをさぐりに,兵庫県の北部へ行ってきました.まだまだ夏のトンボが頑張っているのがよく見られるのですが,秋のトンボたちは活動を開始しているでしょうか? 目的地に着いたのは9:40ころ.ギンヤンマが池を飛び回っており,ショウジョウトンボが追いかけ合いをしています.まだ夏の名残がたっぷり残っているように見えましたが,足下の日陰の,池畔の草に,アオイトトンボが止まっていました.よく見ると,たくさんいます.そして,産卵をしているペアもいました.

▲池畔のイグサに産卵しているアオイトトンボのペア.

秋が始まっていることにほっとした感じがしました.気温はまだ30度を超えていますので,雰囲気は秋ではないのですが,アオイトトンボはきちんと季節を読んでいるようです.すると,ネキトンボが産卵を始めました.ネキトンボはアカトンボではありますが,夏から産卵をしていますので,秋の訪れのお知らせということにはなりません.とはいうものの,秋にたくさんのペアが産卵するのも事実.彼らは秋を待っていたというのがいいかもしれません.

▲池の中央でコナギに止まって腹部挙上姿勢.30度超えなのでやはり暑いようだ.
▲ヒシの生えた池の上で飛び回って産卵するネキトンボのペア.
▲産卵も最後の方になると,オスはメスを放して,メスは単独産卵をするようになる.

ネキトンボは次々産卵に来るのですが,すぐ下を見ると,コノシメトンボが止まっていました.この池でコノシメトンボを見るのは初めてです.まだ胸側が赤くなっていなくて,体色は完熟していないような個体です.しばらく飛んだり止まったりしていましたが,ネキトンボに気をとられていると,いつの間にかいなくなりました.そして少しすると,メスを引き連れて帰ってきました.メスを見つけてどこかで交尾していたようです.ちょっと残念です.コノシメトンボの交尾ってあまり見かけませんから…

▲すぐ足下に止まっていたコノシメトンボのオス.
▲胸側が赤くなっていなくて,上の個体と同じであると思われる.
▲連結打水産卵するコノシメトンボ.

池を離れて,別のアカトンボを探しに行きました.でも,まったくアカトンボの姿がありません.やはりまだ時期が少し早いということは,こういったところに感じられます.本当に秋の掛かりなのでしょう.もう一度池に戻ってみましたら,今度は,ナツアカネが池の堤の上の草地で,連結打空産卵をやっていました.ナツアカネもまだ胸側が完全に赤くなくて,体色は完熟していません.

▲背景に池が写ったナツアカネの産卵ショットは珍しい.落ちる卵が見える.
▲少し日陰に入ると,背景が真っ暗で夜のような写真になる.

今日は気の早いアカトンボがやって来ていることが確認できました.でも,この池でも,アオイトトンボはたくさんいましたが,コノシメトンボ,ナツアカネはそれぞれ1ペアだけで,後はネキトンボがたくさん,ということで,やはり本格的な秋の入りは,もうほんの少し後のようでした.

帰り道,夏の生き残りのトンボたちを記録しておきました.老熟は進んでいるようですが,まだまだ頑張っています.

▲シオカラトンボのオスとメス.メスはまだ新鮮な感じだ.
▲アジアイトトンボのメス.
▲ショウジョウトンボのオス.
▲コフキトンボのオス.
▲キイトトンボのオス.たくさんキイトトンボが飛んでいた.
▲チョウトンボのオス.色が褪せて老熟が感じられる.

これ以外にも,ギンヤンマ,オニヤンマが飛んでいました.オニヤンマは今が繁殖活動の最盛期のようでした.

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