ヤンマ上科/ヤンマ科/ミルンヤンマ属 検索表
 ミルンヤンマ属各種はすべて流水性である.分布域が重なっているのは,ヒメミルンヤンマとアマミヤンマ,サキシマヤンマとイシガキヤンマであるが,これらは互いに検索キー01で振り分けられてしまうので,実際上同定に関する困難点はほとんどないといえよう.
検索キー01
01.肛上片が短く,肛側片先端と肛上片先端の位置の差(a:ep)より,肛上片先端と尾毛先端の位置の差(a:ce)の方が明らかに短い.後頭角に微小な突起がある(c:矢印).♂の肛上片上の下付属器原器先端(a:appの位置)は尾毛の先端位置(a:cの位置)を越えない.・・・02
− 肛上片が長く,肛側片先端と肛上片先端の位置の差(b:ep)より,肛上片先端と尾毛先端の位置の差(b:ce)の方が長いかほぼ同じ程度である.後頭角は円いかやや角張るが微小な突起はない(d:矢印).♂の肛上片上の下付属器原器先端b:appの位置)は尾毛の先端位置(b:cの位置)を越える.・・・03
  a.アマミヤンマ♂の尾部付属器(背面),b.ミルンヤンマ♂の尾部付属器(背面),c.アマミヤンマの後頭角の突起,d.ミルンヤンマの後頭角の形状.
検索キー02
02.下唇前基節が細長く(a),下唇前基節の最大幅と最大長の比は約1:1.9〜1:2.0である.第5腹節の側棘が小さく不明瞭(c:矢印)で通常痕跡的である.西表島に分布する.・・・イシガキヤンマ
− 下唇前基節はそれほど細長くはなく(b),下唇前基節の最大幅と最大長の比は1:1.7〜1:1.8程度である.第5腹節の側棘は通常明瞭に認められる(d:矢印).奄美大島に分布する.・・・アマミヤンマ
  a.イシガキヤンマの前下唇,b.アマミヤンマの前下唇,c.イシガキヤンマの第5,6腹節の側棘,d.アマミヤンマの第5,6腹節側棘.
検索キー03
03.下唇中片の中央欠刻両側の突起は大きく(a:(1)),突起の基部から中央欠刻にかけての中片前縁部は凹む(a:(2)),下唇側片内葉片は,中央部から先端にかけて幅が徐々に細くなり,内縁部はゆるく内側にカーブし,先端外縁は円い(a:(3)).・・・サキシマヤンマ
− 下唇中片の中央欠刻両側の突起は小さく(b:(1)),突起の基部から中央欠刻にかけての中片前縁部は凹まずほぼ平坦である(b:(2)),下唇側片内葉片は,その幅が基部から先端部にかけてほとんど変わらず,内縁部はほぼ直線的で,先端外縁はほほ直角に曲がる(b:(3)).・・・04
  a.サキシマヤンマの下唇側片と下唇中片前縁部,b.ヒメミルンヤンマの下唇側片と下唇中片前縁部.
検索キー04
04.肛上片の先端が鋭く尖る(a:(1)).♂の肛上片は基部からゆるい凹カーブを描いて次第に先細る(a:(2)).肛側片,肛上片上の粒状の突起は目立たない(a:(3)).後頭角はやや角張る(a:(4)).・・・ミルンヤンマ
− 肛上片の先端は鋭く尖らない(b:(1)).♂の肛上片は基部からほぼその幅を保ったまま伸び先端近くで急にその幅が細くなる(b:(2)).肛側片,肛上片上に粒状の突起が多数散らばる(b:(3)).後頭角は角張らず円い(b:(4)).・・・ヒメミルンヤンマ
  a.ミルンヤンマ♂の尾部付属器,b.ヒメミルンヤンマ幼虫♂の尾部付属器,c.ミルンヤンマの頭部後頭角,d.ヒメミルンヤンマの頭部後頭角.
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