図1.クロイトトンボ属各種の後頭条,眼後紋,肩縫線黒条.
- a.後頭条がない.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.
b.後頭条がある.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.
- a.♂の場合,肩縫線黒条と翅胸前面の黒条がほぼ完全につながっていて,翅胸前面が広く黒色になっている(前肩条がほとんどない)(1).成熟すると胸側に青灰色の粉を吹く(2).腹部第10節の背面は全面黒色で尾部上付属器が八の字に開く.♀の場合,肩縫線黒条と翅胸前面の黒条は離れていて間に淡色部(前肩条)がある(3).肩縫線黒条は完全で中に淡色部が入り込まない(4).・・・・・・・・・・・・・・・・・クロイトトンボ
b.♂♀とも,肩縫線黒条と翅胸前面の黒条は離れていて間に淡色部(前肩条)がある(5).♂は肩縫線黒条の中にわずかに淡色部が見られることが多く(6),腹部第10節の背面には黒色部がX字状に存在する.♀の肩縫線黒条は,中に淡色部が深く入り込んでいる(7).・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ムスジイトトンボ
- a.♂♀とも肩縫線黒条の中に淡色部が入り込んでいなくて完全な黒条となっている(8).前肩条がある(9).眼後紋は後頭条に向かって尖っている水滴状(10).♂の尾部下付属器は上付属器より長い.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオイトトンボ
b.♂♀とも肩縫線黒条の中に淡色部が深く入り込んでいる(11).・・・・・・・・・・・・・・4.
- a.♂は腹部第8,9節の背面に黒色部がなく全面水色.♀は眼後紋が後頭条のすぐ近くから広がり三角形で大きい(12).腹長は20〜29mm程度で格別大きいわけではない.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・セスジイトトンボ
b.♂は腹部第8,9節の背面に黒色部があり,尾部上付属器が長い.♀は眼後紋が後頭条から少し離れた位置にあってやや細い三角形状(13).腹長はほぼ30mmを超える大型種である.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオセスジイトトンボ