H020.ヒヌマイトトンボ Mortonagrion hirosei
未熟なオス
 6月の下旬だと,まだヒヌマイトトンボは未熟な個体が多い.このオスは羽化してまだ間もない個体であろう.複眼に茶色の部分が残っている.
未熟なオス.2009.6.28., 兵庫県.
成熟オスの静止
 オスは成熟すると複眼の背側も黒くなり,薄緑色も濃くなってくる.こうなるともう生殖活動が十分にできる.
成熟オスの静止.2009.6.28., 兵庫県.
羽化直後のメス
 羽化直後の個体が白っぽいのは珍しいことではないが,ヒヌマイトトンボのこの淡白褐色の体色は,ヨシの枯れ枝色そっくりである.羽化直後のひ弱な時期にまわりの色にとけ込む体色をしているのは理にかなっている.
羽化直後のメス.2009.6.28., 兵庫県.
未熟色のメス
 ヒヌマイトトンボのメスは未熟なときにオレンジ色をしているが,オレンジ色をしていても交尾している個体もあり,必ずしも色と成熟段階が一致していないようである.後頭部に黒っぽい菱形の斑紋があるのが特徴.これは体色が緑褐色になるとなくなる.
未熟色のメス.2011.7.17., 兵庫県.
成熟色のメス
 メスが成熟するとくすんだ色になる.迷彩色的な色彩で,ヨシ原で見つけにくくなってくる.腹部の淡色部がコバルト色になり美しい.
成熟色のメス.2010.8.5., 兵庫県.
成熟色のメス
 上の写真は,成熟メスでも若い方である.まだオレンジ色の名残が残っている.完全に成熟すると,この写真のように独特のオリーブ色になる.
オリーブ色をした完全成熟色のメス.2011.7.17., 兵庫県.
オスの静止
 ヒヌマイトトンボを現場で見つけたときは,だいたいこのような絵柄になる.密生したヨシのちょっとした空間にある枝先に止まっている.
オスの静止.2009.6.28., 兵庫県.
ヨシ原から出てきたメス
 ヒヌマイトトンボはほとんどヨシ原から出てこないが,ヨシ原の縁や少し離れたところをを飛ぶことはある.
ヨシ原から出てきたメス.2009.6.28., 兵庫県.