H008.アオハダトンボ Calopteryx japonica
潜水産卵
 メスは,オスを避けるためかどうかは分からないが,よく潜水産卵をおこなう.オスは潜水産卵しているメスをも認知しているようで,その上を執ように飛ぶことがある.
潜水産卵.1997.6.7., 兵庫県丹波市.
透き通った流れの上で産卵するメス
 透き通ったきれいな水に揺れる植物に産卵するアオハダトンボ.この場所も,今は水あかのようなものが底の石にこびりついて,昔年の面影はない.
透き通った流れの上で産卵するメス.1997.6.7., 兵庫県丹波市.
清流で並んで産卵するメス.
 かつてアオハダトンボは,加古川上流およびその支流には結構みられたが,最近はめっきり減ってしまった.6月の上旬,よく晴れた日に産地を訪れると,たくさんのオスメスが流れのほとりの草に止まっている.メスは流れにただよう水草に産卵する.
清流で並んで産卵するメス.1997.6.7., 兵庫県丹波市.
ゆったりとした流れの中で産卵するメス
 ゆったりとした流れに身を任せながら産卵を続けるメス.沈水植物が水面近くを漂うような場所を特に好むようである.
ゆったりとした流れの中で産卵するメス.2009.5.30., 兵庫県川辺郡.
産卵するメスとそれを見守るオス
 オスは交尾したメスを必ず見守っている.普通はこのようにメスが産卵しているのが見える位置に止まることが多い.
産卵するメスとそれを見守るオス.2009.6.13., 兵庫県三田市.
発情したオス
 水面に出て縄張りを形成したオスは,自分の縄張りにメスが進入してくると,腹部先端をそり上げ,腹部裏側の白い色を際だたせてメスの周りを飛んで気を引く.これはその体勢に入ったばかりのオス.話は違うが,アオミドロの塊の上に止まるアオハダトンボというのは,清流に棲むというイメージに合わない.上の青垣町の写真の生息地と同じような道筋をたどっている気がする.この生息地も長く続かないかもしれない....
発情したオス.2009.6.20., 兵庫県三田市.
休むオス
 アオハダトンボは,成熟虫も,未成熟虫も,そして休息している個体も,すべて同じ場所にいる.これは水面に出て縄張りを形成していない,休息オスと思われる.
休むオス.2009.6.20., 兵庫県三田市.
産卵するメスを刺激するオス
 自分のテリトリー内で,おそらくもうすでに交尾をすませて警護をしているオスだと思われるが,さらに腹部先端を反らし,メスを刺激し続けている.
産卵するメスを刺激するオス.2010.5.30., 兵庫県佐用郡.
未熟オス
 この川では,アオハダトンボの出現が非常に早い.ゴールデンウィークにはこのように未熟成虫が見られる.ふつうなら,ニホンカワトンボがやっと活動を開始したような時期である.最早記録として掲載した.
未熟オス.2011.5.4., 兵庫県佐用郡.
梅雨明け以後のアオハダトンボ
 上の写真と反対に,これは遅い記録である.といっても,7月上旬は,まだ各地に記録は残っている時期ではある.まだしばらく活動できそうな元気なオスであった.ただこの時期はコオニヤンマが川に姿を現しており,これに捕食され,姿を消す可能性は高い.
梅雨明け以後のアオハダトンボ.2011.7.9., 兵庫県三田市.