H010.ハグロトンボ Atrocalopteryx atrata 各地の記録
メスの静止
 ハグロトンボは成熟すると日向へも出てくるが,概して日陰を好んでいる.特にメスは流畔の陰になった部分によく止まっている.よってストロボのお世話になるのである.
メスの静止.1996.8.11., 京都府舞鶴市.
植物組織内産卵
 川がせき止められ,ゆったりと流れる水に,沈水植物が生育している.それにつかまってのんびりと産卵を続ける.時々オスがちょっかいをかけに来るが,体をぱたんと倒してアタックをかわす.カメラを近づけても動じる気配もない.
植物組織内産卵.1996.9.8., 兵庫県加古川市.
追いかけ合いをするオスたち
 ふとのぞき込んだ川で,ハグロトンボのオスたちが活発な追いかけ合いをしていた.他のオスが自分の止まっている場所の視界にはいると一気に飛び立って追いかける.少し行くと追いかけるのをやめるが,今度は自分が別のオスの目に止まり追いかけられることになる.そうやって次々と連鎖反応を引き起こし,追いかけたり追いかけられたり,たえず飛び回っている.
追いかけ合いをするオスたち.2006.8.26., 兵庫県神戸市.
流れの上で静止するオス
 オスは産卵基質となる,ツルヨシの根やその他の植物が流れに洗われているような場所に静止し,メスを待つ.メスがやってくると,すぐ近くをホバリングするように飛んで,メスの気を引こうとする.
流れの上で静止するオス.2006.9.3., 兵庫県三木市.
流れの上で静止するオス
 羽化したハグロトンボは,うす暗い,河畔の林縁や林床に集まって,未熟な時期を過ごす.このメスもそういった状態のもので,まだ翅が透き通っているのが分かる.
未熟なメス.2011.7.3., 兵庫県三田市.
産卵中翅を開いたところ
 カワトンボのなかまは,止まっているときに時々翅を開く.このハグロトンボも,足元に止まって翅を数回開いた.
産卵中翅を開いたところ.2010.8.5., 兵庫県豊岡市.